16日、U-22サッカー日本代表は北京五輪アジア2次予選第5戦でU-22香港代表とアウェイで対戦。FW平山の予選5試合連続のゴールを含む大量4得点で4−0と快勝し、2次予選グループ首位通過を決めた。

◇5月16日、香港
U-22香港代表 0−4 U-22日本代表
【得点】
[日本] 李忠成(7分)、平山相太(44分)、本田圭佑(52分)、水野晃樹(60分)
 予選4連勝で既に最終予選進出を決めている日本が最後までペースをおとさず、香港を圧倒した。

 反町監督はスターティングメンバーを第4戦のシリア戦から2名入れ替えた。第3戦のシリア戦で中盤の底でエネルギッシュな守備を見せたMF本田拓をボランチの一角に戻し、J1で4ゴールと好調のFW李をFW平山のパートナーに選んだ。

 香港とは第1戦(ホーム)で対戦し、3−0と快勝している。今回のゲームも日本は序盤から主導権を握った。前半7分、右ヒザの違和感で代表を離脱したDF水本に代わって右のセンターバックに入った細貝が右サイドで絶妙のクロス。ファーサイドのMF梶山が頭で折り返し、最後は李が左足のボレーでGKの頭上を破った。

 早々と先制した日本は、その後、一旦は攻撃の手を緩めたが、前半終了間際に追加点。左CKの流れからMF本田圭が左クロスを送ると、PA中央に待ち構えた平山がヒザを折るようにして頭で合わせ、ゴール右隅に流し込んだ。平山の2次予選5試合連続となる得点で香港をグッと引き離した。

 第4戦のシリア戦では後半から大きく運動量が落ちて攻め込まれたが、今回は後半に入っても主導権を渡さなかった。7分、ゴール前やや右の位置のFK。本田圭の左足から放たれた無回転のボールは、GKの手前で大きく軌道を変え、左隅に突き刺さった。「狙いましたが、できすぎでしたね」と本田圭自身が語るビューティフルゴール。

 さらに後半15分にもMF水野が駄目押しの4点目を挙げて、試合を決めた。その後は、MF菅沼、FWカレンらを試すなど余裕の展開。4−0で予選5連勝として、2次予選グループ首位通過を果たした。同予選最終戦・マレーシア戦(アウェイ)は6月6日に行われる。

<反町U-22日本代表監督のコメント>
「先制点をとれたのは非常に大きかった。ただ、香港のブロックに対してMFのアイデアが足りなかった。もっとうまくやれば崩せる場面でタイミングがずれていた。その点が気になった。2次予選最終戦では、次につながる、いいゲームができれば。(最終予選に向けて)なかなか十分な時間は得られないが、その中でチームの課題を克服し、パワーアップして臨みたい」

<3点目のゴールを決めたMF本田圭佑選手のコメント>
「先制点をとってからミスが多くなってしまった。後半は、いい形で反撃ができてよかったと思う。(3点目のFKについては)狙いましたが、できすぎですね。FKは地面が濡れていたので、枠にいきさえすればチャンスになると思っていた。最終予選はレベルの高い試合になると思う。全てにおいてレベルアップしなければいけない」

<U-22日本代表 出場選手>
GK 
西川 周作
DF
細貝 萌
伊野波 雅彦
青山 直晃
MF
本田 拓也
梶山 陽平
水野 晃樹
⇒菅沼 実(65分)
本田 圭佑
⇒増田 誓志(70分)
家長 昭博
FW
平山 相太
⇒カレン・ロバート(77分)
李 忠成