1月31日(現地時間)、イタリア・セリエAのチェゼーナに所属する長友佑都が、名門インテル・ミラノへ期限付き移籍することが決まった。期間は今シーズン終了までの半年間。長友は去年の夏にFC東京からチェゼーナにレンタル移籍を果たし、1月に同クラブへの完全移籍が決まったばかりだった。インテル・ミラノは長友の代わりにイタリア代表経験もある若手のサイドバック、ダビデ・サントンを交換要員として放出した。
 冬の移籍マーケット締め切り日に、長友の電撃移籍が決まった。長友はチェゼーナに移籍後、開幕戦からレギュラーとして活躍し16試合でフル出場を果たしている。また先日のアジアカップ優勝に貢献し、イタリア国内でも評価を高めていた。

 長友を獲得したインテル・ミラノは昨季イタリアサッカー史上初となる3冠(欧州チャンピオンズリーグ、セリエA、コパ・イタリア)を制している世界屈指のビッグクラブ。特にセリエAでは5連覇中だ。今季はFIFAクラブワールドカップを制したものの、リーグ戦では4位と苦戦が続き、指揮官は昨年12月にラファエル・ベニテスから元・鹿島のレオナルドに交代している。交換要員となったサントンはイタリアを代表する若手有望株であり長友に寄せられる期待も大きい。まずはルーマニア代表のクリスティアン・キブらとレギュラーの座を争うことなる。

「世界最高のサイドバックになって帰ってきます」とFC東京を去った長友が、また一歩夢に近付いた。無尽蔵のスタミナと圧倒的なスピードに加え、格段に増したクロスの精度を武器にアジアカップで大活躍した。アジアレベルから完全に抜け出したことを証明した長友のサクセスストーリーは更なるステージへと進む。インテル・ミラノは欧州CLでベスト16に残っており、日本人初となる欧州制覇にも期待がかかる。

※過去の長友選手のインタビュー、コラムはこちら
>>北京の借りは南アフリカで返す! 〜日本代表DF長友佑都インタビューVol.1〜
>>W杯で勝つために 〜日本代表DF長友佑都インタビューVol.2〜(2009年1月掲載)

>>「FORZA SHIKOKU」長友佑都 第1回「右サイドを切り裂いた新星」
>>「FORZA SHIKOKU」長友佑都 第2回「恩師に学んだ周囲への感謝」
>>「FORZA SHIKOKU」長友佑都 第3回「サイドバックという新たな道」
>>「FORZA SHIKOKU」長友佑都 最終回「苦境を成長の糧に変えて」(2007年11月掲載)