大王製紙株式会社のエリエール公式サイト内にて、二宮清純が月1回、アスリートゲストをお招きする対談コーナー「やさしさに包まれて」が好評配信中です。このコーナーでは、各競技からアスリート、元アスリートをお招きし、それぞれのスポーツの魅力を伺いながら、戦いの日々の中でホッと“やさしく”なれる瞬間についてインタビューしていきます。今月のゲストは野球解説者の黒木知宏さんです。現在、対談第2回「混戦パ・リーグの注目チーム」を配信中です。

 当サイトでは対談の一部を特別にご紹介します。
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二宮: パ・リーグはどうですか?
黒木: オリックスに注目してもらいたいですね。昨季、勝率1毛差でクライマックスシリーズ進出を逃し、ピッチャーではミンチェ、バッターでは李大浩を補強しました。今季は福岡ソフトバンクで43勝をあげた3本柱(和田毅、杉内俊哉、D.J.ホールトン)が抜け、北海道日本ハムで18勝したダルビッシュ有がメジャーリーグに挑戦します。この計61勝が、どこかのチームに流れると考えるとパ・リーグはダンゴになる。

二宮: 李大浩はオープン戦でかなり打撃好調です。ただ、韓国人の強打者は李承選手(元巨人など)も金泰均選手(元千葉ロッテ)も、数シーズンに渡って期待されたほどの働きはできませんでした。シーズンが始まると徹底して日本のピッチャーは弱点を突いてくるからではないでしょうか。
黒木: 彼は単にパワーだけではなく、チームバッティングができるテクニックもある。韓国のストライクゾーンはアウトコースに広いですから、インサイドのボールをうまくさばくことができれば結果を残すでしょう。

二宮: 43勝分の先発が抜けたソフトバンクですが、左の川原弘之投手ら若手も出てきています。とはいえ、43勝の穴を埋めるはかなり大変な作業です。
黒木: でも昨季のように独走はしなくても優勝争いには加わるでしょう。帆足和幸の加入で10勝、若い山田大樹と岩嵜翔の2人でプラス5勝ずつ上乗せする計算は立ちますから、最低20勝はカバーできる。野手は川崎宗則(マリナーズ)が移籍しましたが、打線は依然として強力です。長打力と機動力でカバーして白星を積み重ねるのではないでしょうか。

二宮: 北海道日本ハムは栗山英樹新監督になりました。ダルビッシュ投手が移籍し、先発の柱には斎藤佑樹投手を考えているようですが、その穴をひとりで埋めるのは容易ではない。
黒木: ただ、キャンプでは昨年と比べると、非常にいい感じで投げています。これまでダルビッシュがいた時は他のチームはエース級の登板をずらして、なるべく直接対決を回避していました。それが今季はどんどんエース級を当ててくる。ここをどう乗り越えるかがポイントになるでしょう。栗山さんは指揮を執るのは初めてですが、幸い、参謀役の福良淳一ヘッドコーチなどコーチ陣は顔ぶれが変わっていない。だから大崩れはしないと見ています。
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 各ゲストとの対談は全4回に渡って更新します。更新は原則として毎週月曜日です。黒木さんとの対談第3回は19日に更新します。どうぞお楽しみに!