◇10月7日 Shonan BMWスタジアム平塚 5,938人
 湘南ベルマーレ 0−0 愛媛FC
 ボールがつながり、オレンジの背番号がよく動く。1カ月前の天皇杯、同じピッチで主力を温存した湘南に敗れた時とは、まるで別のチームだ。2試合連続のドローとはいえ、上位の千葉、湘南が相手だけに価値ある勝ち点1と言っていいだろう。

「サイドの攻防がカギになる」
キャプテンのMF前野貴徳がそう語っていたように、立ち上がりから愛媛は高い位置でボールを奪い、サイドへ展開する。前半はシュート1本に終わったが、前野が左サイドからドリブルで切り込むなど見せ場はつくった。後半に入ると、3連敗中でもう負けられない湘南が分厚い攻撃を仕掛けるが、守りでも集中を切らさず、ゴールを割らせない。敵将の曹貴裁監督も「帰陣がすごく速く、100%のスピードで上がってもついてくるしぶとさがあった」と認めるほど、守備は堅かった。

 攻撃では後半のチャンスはほぼコーナーキックで得た2度だけと、流れの中での仕掛けには課題が残った。とはいえ、約3カ月勝てなかった時のようにミスで流れを手放すことはない。これで3試合連続の勝ち点。次節(14日)はホームでガイナーレ鳥取と対戦する。4月のアウェー戦では4−1と快勝している。

<両チームメンバー>
愛媛FC
GK 37 秋元陽太
DF 13 関根永悟
    6 田森大己
    2 浦田延尚
MF  4 渡邊一仁
   26 村上巧 → 16 赤井秀一(88分)
   11 石井謙伍
    7 前野貴徳
FW 34 伊東俊 → MF 14 東浩史(75分) 
   18 加藤大 → MF 3 トミッチ(90+1分)
    9 有田光希

湘南ベルマーレ
GK 27 阿部伸行
DF  2 鎌田翔雅
    3 遠藤航
   22 大野和成
MF  5 古林将太 → FW 15 岩上祐三(86分)
    6 永木亮太
    7 ハン・グギョン
FW 10 菊池大介
    9 キリノ → MF 8 坂本紘司(58分)
   19 大槻周平