メジャーリーグのプレーオフ・ディビジョンシリーズは8日、アメリカンリーグではニューヨーク・ヤンキース(東地区優勝)がボルチモア・オリオールズ(ワイルドカード、同2位)を7−2で破り、初戦を制した。ヤンキースは初回、イチローが左中間突破のタイムリー二塁打を放って先制。その後は2−2のタイスコアで膠着状態が続いたが、最終回にヤンキースがラッセル・マーティンのソロで勝ち越す。これで打線に火がつき、イチローのタイムリー内野安打などで一挙に5点を挙げて勝利した。イチローは5打数2安打2打点と11年ぶりのポストシーズンゲームで幸先よい滑り出しをみせた。
 またデトロイト・タイガースはオークランド・アスレチックスをサヨナラ勝ちで下し、2連勝でリーグチャンピオンシップ進出へ王手をかけた。終盤に点の取り合いとなったシーソーゲームは、タイガースが1点ビハインドの8回に相手のバッテリーミスで試合を振り出しに戻す。さらに9回、1死満塁からドン・ケリーがライトへ犠牲フライを打ち上げ、試合を決めた。第3戦はアスレチックスのホームに場所を移し、10日に行われる。

◇ア・リーグ
 サバシア、完投逃すも2失点の力投(ヤンキース1勝、オリオール・パーク)
ニューヨーク・ヤンキース   7 = 100100005
ボルチモア・オリオールズ   2 = 002000000
勝利投手 サバシア(1勝)
敗戦投手 J.ジョンソン(1敗)
本塁打  (ヤ)マーティン1号ソロ

 主砲・カブレラ、猛打賞(タイガース2勝、コメリカ・パーク)
オークランド・アスレチックス 4 = 001000120
デトロイト・タイガース     5 = 001000211×
勝利投手 アルバカーキ(1勝)
敗戦投手 バルフォア(1敗)
本塁打  (ア)レディック1号ソロ

 ナショナルリーグではワシントン・ナショナルズ(東地区優勝)が、セントルイス・カージナルス(ワイルドカード、中地区2位)に3−2で逆転勝ちし、先勝した。ナショナルズは1−2で迎えた8回、相手のミスからチャンスメイクし、代打タイラー・ムーアの2点タイムリーで試合をひっくり返す。カージナルスは7回の無死満塁など再三の好機で追加点を奪えなかったのが響いた。

またシンシナティ・レッズはサンフランシスコ・ジャイアンツを9―0と大勝し、2連勝でディビジョンシリーズ突破にあと1勝とした。レッズは2回にライアン・ルドウィックのソロで先制すると、4回には4安打を集中して3点を追加。3投手のリレーでジャイアンツ打線をわずか2安打に封じた。レッズはホームに戻り、10日の第3戦を迎える。

◇ナ・リーグ
 代打の代打策が的中で逆転(ナショナルズ1勝、ブッシュ・スタジアム)
ワシントン・ナショナルズ   3 = 010000020
セントルイス・カージナルス 2 = 020000000
勝利投手 マシュー(1勝)
敗戦投手 ボッグス(1敗)
セーブ   ストーレン(1S)

 アローヨ、7回1安打無失点の快投(レッズ2勝、AT&Tパーク)
シンシナティ・レッズ        9 = 010300050
サンフランシスコ・ジャイアンツ 0 = 000000000
勝利投手 アローヨ(1勝)
敗戦投手 バムガーナー(1敗)
本塁打  (レ)ルドウィック1号ソロ