001TheRoyal2ndHole2016AUG08014 今年で47回目を迎えたゴルフ国内男子トーナメント「~全英への道~ミズノオープン」の初日(5月25日)、同トーナメントの来年からの開催コース変更が発表された。これまでのJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部に代わって、来年から3年間はザ・ロイヤル ゴルフクラブ(茨城県鉾田市・写真)で開催されることになった。(<English ver>“The Path to the British Open”


 ミズノオープンは国内でも有数の歴史を誇るトーナメントで、さらに全英オープンの予選会(オープンクォリファイリングシリーズ)として位置づけられる日本で唯一の大会でもある。

 

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(写真:全長8000ヤードを超える日本屈指のロングコース)

 「世界基準」の新コース

 新しくミズノオープンの舞台となるザ・ロイヤル ゴルフクラブは今年3月にグランドオープンした。「世界基準」をコンセプトにして設計された全長8143ヤードの日本屈指のロングコースだ。戦略的でタフなコースセッティグで知られる。それにより全英オープンの切符をかけた男子プロの戦いは例年以上に白熱することは間違いない。

 

 このところ、全米オープンで2位タイに入った松山英樹を始めとして、日本人プレーヤーの海外での活躍もありゴルフへの注目度は増している。一方、気になるのはゴルフ人口の減少である。92年の1480万人をピークにして、15年は760万人と半分にまで落ち込んだ。

 

 そこで「世界基準」のザ・ロイヤル ゴルフクラブを舞台にした新しいゴルフの愉しみ方を提案する新コーナーを立ち上げた。題して「世界へ発進! 脱日本式ゴルフのすすめ」である。

 

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(写真:ザ・ロイヤルGCは戦略的でタフなコースセッティグで知られる)

 

 ここでは来年のミズノオープンに向けたプレビューはもちろんのこと、コース監修の鈴木規夫プロ、スポーツトレーナーの廣戸聡一氏へのインタビュー、各界のゴルフ愛好家によるコースインプレッション、女性目線によるゴルフの愉しみ方など、さまざまな角度からザ・ロイヤル ゴルフクラブの魅力とゴルフをする喜びをお伝えしていきたい。

 

 新コーナーのスタートにあたってまずはコースを所有する日本カバヤ・オハヨーグループ代表の野津基弘氏に話を聞いた。

 

 --ミズノオープンの招致はいつ頃から動き始めたのでしょうか。
「数年前からです。前身のザ・ロイヤルオーシャンを改修するにあたって、そもそもミズノオープンを招致したいという前提がありました。"卵が先か、鶏が先か?"ではありませんが、改修と招致プランを決めたのはほぼ同時でしたね。18年からミズノオープンを開催するとなればコースやグリーンの芝が確実に根付くためにも前年には改修を終えて営業を始めなければならない。"じゃあ、いつ着工だ"とバタバタバタと話を進めて、16年1月に工事を始めて8月に完成、そして今年3月にグランドオープンの運びとなりました」

 

 --コース設計に長渡譽一氏、監修に鈴木プロを起用した理由は。
「その道の超一流の方と一緒に、超一流のコースを造りたかったからです。長渡さん、鈴木プロには"思い切りやってください。プロゴルファーがもっとうまくならないといけないな、と思うようなコースにしてください"と注文しただけです。あとは"美しいコースに"ということもリクエストしました。おふたりとも最初にザ・ロイヤルの土地を見たときに"大地のパワーを感じる"とおっしゃってました。ザ・ロイヤルのある鉾田市は近隣に鹿島神宮という由緒ある神社のある土地です。神々のパワーが大地に宿っているのでしょうね」

 

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(写真:ゴルフへの熱い思いを語る、日本カバヤ・オハヨーグループ代表の野津氏)

 

 新しいゴルフを提案

 

 --ザ・ロイヤル ゴルフクラブをひと言で表すとすれば?

「プロでもアマでも"うまくなりたい"と思わせるコースです。コースの長さはもちろんですがフェアウェイにはアンジュレーション(起伏)があり、グリーンは広くそしてきつい傾斜があります。"難しいけど、ここでゴルフを楽しむために"と目標になるようなコースですね」

 

 --野津社長のゴルフの原点は?
「小さい頃に父に連れられて行った会社のゴルフ場です。子供だからやることがないんですけど、そこでベアグラウンドにボールをおいて打って遊んでいました。パカーン、パカーン、パカーンと。それがとにかく楽しかった。とにかく打ちたい、というのが僕のゴルフの原点です。ザ・ロイヤル ゴルフクラブではスコアだけではないゴルフの愉しみ方を知っていただけたらという思いがあります。1日でラウンドして帰るのもいいですが、じっくりと2泊3日、腰を落ち着けたゴルフを楽しめるのがこの場所です。ゴルフをしない日があってもいいし、トレーニングを挟み込んでもいい。そういう新しいゴルフを提案できるコースなんですよ」

 

 --ゴルフのことになるとお話が止まりませんね(笑)
「いやー、よく言われます。ゴルフのこととなれば1時間でも2時間でも喋っていられますよ」

 

 --それでは早速、新コーナーに社長のゴルフコラムをお願いします。
「いいんでしょうか! では、不定期に勝手なことをゆるゆると書かせていただければ。そういえば今年、マスターズを現地でじっくりと観戦してきました。気候は上々でしたが風が強く感じられて……」

 

007TheRoyalIMAGE2016AUG08020 --あ、その続きはぜひコラムにて。
「はい。最後にもうひとつ。ザ・ロイヤル ゴルフクラブはプレーヤーのことはもちろん、ギャラリーのみなさんのことも考えて設計してあります。実際に歩くとわかりますが、どのホールもきちんと見えるんです。当たり前のようですが案外、そういうコースは少ないものです。来年からのミズノオープンはもちろん、男子プロのチャレンジトーナメント、各アマチュア大会など、ザ・ロイヤル ゴルフコースで"見るゴルフ"も楽しんでください」

 

 --ありがとうございました。

 

(取材・文/SC編集部・西崎暢之 写真/ザ・ロイヤルGC、SC編集部 監修/二宮清純)


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