侍ジャパン、新監督に稲葉篤紀氏。「東京は金メダル以外考えていない」

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◆稲葉監督ユニ◆IMG_0142 侍ジャパン強化委員会は31日、都内で記者会見を開き、2020年東京五輪の野球日本代表「侍ジャパン」の新監督に稲葉篤紀(北海道日本ハムスポーツ・コミュニティー・オフィサー)が就任したことを発表した。

 

 同時に稲葉監督をサポートし代表チームの強化を図る侍ジャパン強化本部も設置。同本部長に元五輪野球日本チーム代表監督(バルセロナ銅メダル)などを務めた山中正竹氏が就任することも発表された。

 

 会見で侍ジャパン強化委員会の井原敦強化委員長は「WBCが終わった3月末から人選を開始。監督に求められる能力として選手に慕われる求心力、短期決戦への対応力、そして国際経験に基づく五輪対応力。この3つを重視した上で、これまでの7人の五輪、WBC監督経験者に話を聞き、さらに今の野球界を見回した上で、北京五輪で選手として出場、またWBCも選手、コーチとして出場した経験を持つ稲葉氏を選出した」と、代表監督選考の過程を説明した。

 

 多くの報道陣のストロボが光る中、抱負を聞かれた稲葉新監督はこう答えた。
「最初に話をいただいたときには即答できませんでした。家族や周囲に相談して熟考を重ねて決定しました。その中で一番大きかったのが、北京五輪で私はメダルを獲れずにすごすごと帰ってきた経験がある。あの悔しさがずっと胸にあり、そのリベンジをいつか果たしたいという気持ちがありました。それで今回、東京五輪という国をあげての一大大会、そして野球復活という野球界にとっての大事な大会で、監督就任というお話をいただいた。北京以来のリベンジを果たすまたとない機会として、また皆さんの期待に応えられるように頑張りたい」

 

(写真:左から井原委員長、稲葉新監督、野崎・日本野球協議会会長、山中強化本部長)

(写真:左から井原委員長、稲葉新監督、野崎・日本野球協議会会長、山中強化本部長)

 侍ジャパンを強化面でサポートする山中育成本部長は「稲葉監督が文字どおりフィールドマネジャーとしてグラウンドに集中できるようにサポートをしていきたい。東京五輪という注目の集まる大会だけにプロ、アマが一体となって代表、侍ジャパンをサポートしていきたいと思っています。選手人選はまだまだ先のことですが、その時に最高のパフォーマンスを発揮できる選手を選びたい。アマでもそうした選手が出てきてくれたらいいなと思っています」と、抱負を述べた。

 

 東京オリンピックでの目標を聞かれた稲葉新監督は力強くこう答えている。「金メダルしかありません。東京で野球は金メダル、これは最大にして唯一の目標です」。稲葉新監督の契約期間については「非公開」(井原強化委員長)としながらも、「課程を見ながらもちろん金メダル獲得までやってもらう」と長期ビジョンで稲葉ジャパンをサポートする。なお東京オリンピックの翌年、2021年には第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開催予定だが、WBCに関しては代表体制を含めてまったくの白紙。稲葉新監督、山中強化本部長も口を揃えて「とりあえず今は東京で金メダルをとることしか考えてません」と、力強く締め括った。

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