「マイナビオールスターゲーム2017」第2戦が15日、ZOZOマリンスタジアムで行われた。全パの先発・則本昂大(東北楽天)が2回を3奪三振、パーフェクトに抑え、それに全パの打撃陣も応えて連勝。アルフレド・デスパイネ(福岡ソフトバンク)、鈴木大地(千葉ロッテ)がアーチをかけ、6投手の継投で接戦を制した。MVPはデスパイネ。試合前に行われたホームランダービーは前日の第1戦に続いて柳田悠岐(福岡ソフトバンク)が連夜の優勝を飾っている。

 

◇第2戦
 則本、自己最速更新の158キロ(ZOZOマリン)
全セ   1 = 001|000|000
全パ   3 = 000|110|10×

 

(セ) 菅野-秋山-●井納-小川-薮田
(パ) 則本-金子-○美馬-二木-黒木-S谷元

本塁打  (セ)小林ソロ

    (パ)デスパイネソロ、鈴木ソロ

 

 オールスターゲーム第2戦、全セが菅野智之(巨人)、全パが則本とリーグを代表する投手の先発で始まった。圧巻だったのは則本の投球だ。先頭の糸井嘉男(阪神)をファーストライナーに打ち取ると、丸佳浩(広島)をセカンドゴロ、続く3番のケーシー・マギーを三振に仕留めて三者凡退。続く2回は4番・筒香嘉智(横浜DeNA)、5番・阿部慎之助(巨人)から連続三振を奪い、アレックス・ゲレーロ(中日)をセカンドゴロ、2回をパーフェクトに抑えた。


 3回表、則本から金子千尋(オリックス)に投手が代わった。2死から打席に入ったラストバッターの小林誠司(巨人)がレフトスタンドへの先制ホームラン。今シーズン、打率1割9分、ホームランゼロの小林のまさかの一発で1-0と全セが試合をリードした。

 

 4回裏、1死から打席に入ったのがデスパイネ。秋山拓巳(阪神)の渾身のストレートを弾き返した打球はバックスクリーンへ飛び込む同点ホームラン。3年間を過ごしたZOZOマリンでの一発にデスパイネは「この球場で打てて嬉しい」と語った。

 

 5回裏、全セのマウンドには井納翔一(横浜DeNA)が上がった。地元ファンの声援を受けて打席に入った鈴木がフェンス直撃のスリーベースを放つが、井納は田村龍弘(千葉ロッテ)、源田壮亮(埼玉西武)を打ち取り2死とした。ここで打席に入った秋山翔吾(埼玉西武)が1ストライクから一塁線を破るツーベース。これで全パが2対1と勝ち越した。

 

 その後、全パは7回裏に鈴木がライトスタンドへぶち込むダメ押しのソロホームランを放った。最終回は谷元圭介(北海道日本ハム)が梅野隆太郎(阪神)にヒットを許すも後続を断ち、全パが連勝を果たした。

 

 全パの栗山英樹監督(北海道日本ハム)は「素晴らしいチームでした。ピッチャー陣がおさえてくれてこういう素晴らしい試合になった。パ・リーグは強いので、今年は連勝できて良かった」と語った。