8月22日(火)
◇準決勝
 中村のワンマンショー、2発含む4安打7打点
広陵(広島) 12 = 200|112|303
天理(奈良) 9 = 002|200|203
本塁打 (広)中村2ラン、ソロ、丸山ソロ
    (天)安原2ラン

 広陵は初回、注目のバッター中村奨成(3年)が天理先発・碓井涼太の初球をとらえ、バックスクリーンに2ランを放って先制。対する天理は3回に追い付いた。4回表に勝ち越しを許すものの、その裏2点を奪って逆転に成功する。しかし広陵は続く5回、中村が左中間へソロホームランを放ち、すぐさま同点とした。中村はこれで今大会6号、1985年に清原和博(PL学園)がマークした1大会個人最多本塁打記録を更新した。
 
 この一打で試合の流れを掴んだ広陵は、6回にエース・平元銀次郎(3年)が自らタイムリーを放ち、再び勝ち越しに成功する。続く7回には中村の2死満塁から走者一掃タイムリーツーベースで突き放した。中村は9回にもタイムリーを打ち、この試合7打点。今大会通算17打点とし、大会最多打点記録も更新した。天理は9回裏に3点を返したが、反撃もそこまで。古豪を破った広陵が、10年ぶりの決勝に駒を進めた。

 

 2番手・清水、試合落ち着かせる好リリーフ
花咲徳栄(埼玉)   9 = 012|100|020|03
東海大菅生(西東京) 6 = 211|000|002|00(延長11回)

 

 総合力で勝ち上がってきた両チームの対戦。試合は序盤、点の取り合いとなった。初回、2死二、三塁で三塁走者・東海大菅生の田中幹也(2年)が、相手捕手がボールを弾いた一瞬を突く見事な走塁で生還。さらに失策などが絡み2点を先制した。東海大菅生2点リードの3回表、花咲徳栄は5番・須永光(3年)の三塁強襲安打の間に2点を奪う好走塁で同点に追いつく。その裏、東海大菅生は再び1点の勝ち越しに成功するが、続く4回表に太刀岡蓮(3年)の左翼線へのタイムリーツーベースですぐさま試合を振り出しに戻した。

 

 その後は無得点が続き、試合が動いたのは8回表。花咲徳栄が2点の勝ち越しに成功したが、9回1死の土壇場から同点に追いつかれ延長戦に突入した。11回表、高井悠太郎(3年)がライトオーバーの2点タイムリーツーベースを放つ。さらに相手の暴投も加わり花咲徳栄が3点を勝ち越し、そのまま逃げ切った。花咲徳栄は埼玉県勢初の優勝をかけ、明日の決勝で中村奨成擁する広陵(広島)と対戦する。