第248回「ラッシュ!」 ~愛媛FC U‐18チーム、9月のリーグ戦~

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 愛媛FC U‐18が参戦している「高円宮杯U‐18サッカーリーグ 2017プリンスリーグ四国」は、シーズンも後半戦へと突入。優勝(プレミアリーグ参入戦進出)を巡る戦いは、更に激しさを増している。

 

(写真:第10節は、悔しい引き分けに終わった)

 8月26日(土)に行われた第10節にて3位の香川西高校と引き分けに終わった愛媛FC U‐18。勝ち点1を手に入れ、2位(第10節終了時点)に踏みとどまったものの、首位の徳島ヴォルティスユースには勝ち点の差を広げられてしまった。

 

 首位とは得失点差でも大きく水をあけられているだけに、11月に行われる直接対決までは大量得点&失点ゼロでの全勝を目指したい。

 

 9月2日(土)、徳島スポーツビレッジ(徳島県板野町)にて行われた第11節の対徳島北高校戦。前半は攻めあぐねたが、後半7分にMF青野聖樹選手のアシストからFW柳下将野選手が先制ゴールを決める。すると21分にはFW木田寿輝斗選手が追加点を奪い、後半33分には、途中出場のFW山本怜司選手のゴールでダメを押した。アディショナルタイムに1点を返されたものの、3-1で愛媛FC U‐18が勝利した。

 

 9月9日(土)に行われた第12節は、北条スポーツセンター球技場(松山市大浦)に大手前高松高校を迎えた。序盤からボールを支配し、敵陣で優位に試合を進めた。前半8分に青野選手のアシストから、木田選手が先制点を奪う。この得点で完全に主導権を握った。

 

 その3分後には、DF二宮和輝選手が追加点を決める。18分には再び木田選手。38分にはDF三原秀真選手からのボールを青野選手が押し込んだ。前半終了間際にも青野選手が得点を決め、5-0で試合を折り返した。後半7分にはMF渡邊創太選手のアシストを受けMF谷川虎太郎選手がゴール。谷川選手は、その10分後にも再びゴールネットを揺らした。アディショナルタイムに入り、DF松岡昂哉選手の得点も決まり、タイムアップ。8-0で愛媛FC U‐18の圧倒的な勝利に終わった。

 

(写真:降雨となった第13節の試合前)

 9月16日(土)、愛フィールド梅津寺(松山市梅津寺町)にて行われた第13節では、高知西高校と対戦。降雨によるスリッピーなコンディションの中、ハイプレッシャーを仕掛けられ、前半立ち上がりに失点を喫した。それでも選手たちは落ち着いてパスを繋ぎ反撃を試みる。24分、自陣に押し込まれるものの、相手のボールを奪い、素早いカウンター攻撃を展開。自陣の柳下選手から供給されたスルーパスに反応した木田選手が、ドリブルでDFラインの裏に抜け出す。相手GKとの1対1を制し、同点ゴールを決めた。前半終了間際には、愛媛FC U-18はコーナーキックからオウンゴールを誘い逆転に成功した。

 

 後半立ち上がりには、木田選手からのパスをFW清水敬士選手が押し込み、リードを広げた。アディショナルタイムに入ると、右サイドからMF塩崎彰選手がクロスを供給。このボールに木田選手が合わせた。4-1で、愛媛FC U‐18が逆転勝利を収めた。

 

 9月23日(土)には、今治スポーツパークサッカー場(今治市高橋ふれあいの丘)にて第14節となる松山工業高校との試合が行われた。序盤から愛媛FC U-18は積極的な攻撃の姿勢を見せた。全体を押し上げ、敵陣でビルドアップを図る。すると前半7分、清水選手が先制点を奪取。続く14分に木田選手が追加点を挙げると、愛媛FC U-18のゴールラッシュは止まらない。1分後には、再び木田選手がゴール。その4分後にも谷川選手のアシストから、またまた木田選手が押し込んだ。およそ5分で彼はハットトリックを達成した。

 

(写真:初めての会場での試合となった第14節)

 ゴールの興奮も冷めやらぬまま2分後には三原選手が得点し、32分には塩崎選手が続いた。40分には清水選手が、この試合2得点目を決めた。7-0の大量リードで試合は後半へ。ここまでの得点差に気が緩んだのか、2つの失点を喫してしまったが、柳下選手とDF遠藤真弥選手の追加点も決まって勝負あり。最終スコア9-2で、愛媛FC U‐18が力の差を見せつけた。

 

 試合終了後には次節の“ティーンズ四国ダービー”(対徳島ヴォルティスユース戦)での必勝を誓い、選手たちと一緒に勝利のラインダンスを踊った。

 

 9月のリーグ戦を全勝で終えた愛媛FC U‐18に対し、目下リーグ首位の徳島ヴォルティスユースは、4試合で2引き分けを記録。これにより、(第14節終了時点)徳島ヴォルティス(勝ち点36)と愛媛FC U‐18(勝ち点35)の勝ち点は僅か1点差にまで迫った。

 

 2位に変わりはないが、いよいよライバルを射程圏にとらえた。11月18日(土)の直接対決に勝利すれば、愛媛FC U‐18が首位へと躍り出ることになる。

 

 シーズン佳境を迎えたプリンスリーグ四国2017。今しか味わえない、若き戦士たちの躍動感あふれるプレーを是非、試合会場でその目に焼き付けていただきたい。

 

<松本 晋司(まつもと しんじ)プロフィール>

1967年5月14日、愛媛県松山市出身。愛媛FCサポーターズクラブ「Laranja Torcida(ラランジャ・トルシーダ)」代表。2000年2月6日発足の初代愛媛FCサポーター組織創設メンバーであり、愛媛FCサポーターズクラブ「ARANCINO(アランチーノ)」元代表。愛媛FC協賛スポンサー企業役員。南宇和高校サッカー部や愛媛FCユースチームの全国区での活躍から石橋智之総監督の志に共感し、愛媛FCが、四国リーグに参戦していた時期より応援・支援活動を始める。

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