8月12日(月)

◇1回戦
 接戦制し、8年ぶりの勝利
佐世保実(長崎)   0 = 000000000
樟南(鹿児島)     1 = 00001000×

 九州勢同士の対戦となったこの試合は、第1試合に続いて接戦となった。序盤はお互いにランナーを出しながらも要所を締める好投が続き、無得点のまま後半へと突入した。均衡が破れたのは5回表。先頭の8番・大谷真平(2年)がチーム初の長打となる二塁打を放つと、次打者の送りバントで三塁へ進んだ。ここで1番・池田大志(3年)はセーフティスクイズを試みるも2度続けて空振りとなり、強攻へと切り替える。ところが、カウント1−2からまたもスクイズ。今度はきっちりと決めて、樟南が1点を先制した。投げては山下が6回から8回まで3者凡退に切って取る好投を披露。1点リードのまま最終回を迎えた。ここでこの試合、最大のピンチが訪れた。山下はこの試合初めての連打を浴び、さらには四球を出して1死満塁としてしまう。しかし、このピンチに山下は強気のピッチングを見せた。カウント2−2から最後は勢いよく直球を投げると、打球はサードへ。5−4−3のダブルプレーでピンチを切り抜け、8年ぶりの勝利に導いた。
 2年生エース高橋、13奪三振で完封
岩国商(山口)    0 = 000000000
前橋育英(群馬)   1 = 00010000×

 両校のエースが好投し、手に汗握る投手戦となった。均衡が破れたのは4回裏。2死二塁から5番・小川駿輝(3年)がタイムリーを放ち、待望の先取点を挙げた。投げては2年生エースの高橋光成の好投が続く。圧巻だったのは中盤。4、5回と6者連続三振を奪い、3回、6回を合わせると9者連続三振をマークした。。7回表、岩国商はヒットと四球で1死一二塁とした。5番・栗栖徹(3年)の打球はボテボテのセカンドゴロとなり、一塁ランナーがフォースアウト。ここで三塁をもまわろうとした二塁ランナーを刺そうと、遊撃手が三塁に送球した。この送球がそれ、ランナーはホームに突っ込んだ。しかし、捕球した三塁手からの送球の方が早く、タッチアウト。岩国商は同点とすることはできなかった。8、9回にもランナーを出した岩国商だったが、あと1本が出なかった。前橋育英のエース高橋光は最後まで投げ切り、5安打13奪三振で完封勝ち。初出場の前橋育英が接戦を制し、初戦突破を果たした。

◇2回戦
 逆転勝ちで35年ぶりに3回戦進出
延岡学園(宮崎)   4 = 000120100
自由ヶ丘(福岡)   2 = 001100000

 2回戦の初戦となったこの試合は、1点を争う好ゲームとなった。先制したのは自由ヶ丘。3回裏、相手エラーが続き、2人のランナーが出ると、9番・石田哲(3年)が送りバントをきっちりと決めて1死二、三塁とした。ここで1番・尾崎雄太(3年)がタイムリーを放ち、自由ヶ丘が1点を先制した。しかし4回表、延岡学園はすぐさま同点に追いつき、試合を振り出しに戻した。その裏、自由ヶ丘は1点を追加し、再び勝ち越す。5回表、延岡学園は1死二塁から3番・坂元亮伍(3年)のタイムリーで同点とすると、さらに2死三塁から5番・浜田晋太朗(3年)がレフトオーバーのタイムリーを放つ。延岡学園はこの試合、初めてリードを奪った。7回表にも貴重な追加点を挙げた延岡学園。投げては4回途中からリリーフしたエース横瀬貴広(3年)が毎回のようにランナーを出しながらも要所を締め、自由ヶ丘に追加点を許さなかった。延岡学園は3回戦進出一番乗りを決めた。