18日、平昌五輪のスピードスケート女子500メートルが行われ、小平奈緒(相澤病院)が36秒95のオリンピックレコードをマークし優勝。自身、そして日本スピードスケート女子史上初の金メダルを獲得した。2位は韓国の李相花。3位はカロリナ・エルバノバ(チェコ)。30歳でオリンピック初出場の郷亜里砂(イヨテツク)が8位。神谷衣理那(高堂建設)は13位だった。

 

 全16組で行われた女子500メートル、日本勢トップで登場したのは11組の神谷だった。インスタートの神谷は38秒25をマーク。暫定5位につけた。

 

 2016年10月からワールドカップを含めて国内外で24連勝中、今回も大本命の小平は14組で登場した。この時点でトップはアメリカのブリトニー・ボウの37秒530。スタートで早めに体が反応した小平だったが、スタート後にリカバリーを見せ低い姿勢で加速し100メートルを10秒26で通過、アウトコースへ移った後半も力強いスケーティングで36秒95をマーク。オリンピックレコードで暫定1位に躍り出た。

 

 五輪2連覇中の李は、日本の郷と同じ15組に出走した。郷がインスタート、李がアウトスタートとなった。好スタートを見せた郷は10秒37で100メートルを通過。李はアウトコースからインへ入る際にややバランスを崩してタイムロスし37秒33で暫定2位。最終組も小平、李らのタイムを上回れず、小平の初の金メダルが確定した。


 悲願の金メダルを獲得した小平は「周りが見えなくらいに嬉しいです。4年間やってきた、すべてのことが報われました。支えてくれたみんなにありがとうと感謝を伝えたい。最初から集中して、自分の持ち味を出し切れたレースでした」と振り返った。