メジャーリーグのプレーオフ・ディジョンシリーズは8日、アメリカンリーグでリーグチャンピオンシップ進出に王手をかけていたボストン・レッドソックスはタンパベイ・レイズにサヨナラ負けを喫した。4−4の同点で迎えた最終回、マウンドに上がったのはレッドソックスの守護神・上原浩治。簡単に2死を奪ったが、レイズ4番のホセ・ロバトンに変化球をセンターへ運ばれ、痛恨のサヨナラアーチとなった。レッドソックスの田澤純一は3−3の7回、1死一塁の場面で救援し、相手の3番、4番を打ち取り、3分の2イニングを無失点で抑えた。
 もう1カードはオークランド・アスレチックスがデトロイト・タイガースを6−3で下し、ディビジョンシリーズ突破へあと1勝とした。アスレチックスは3−3のタイスコアの5回、ブランドン・モス、セス・スミスの一発攻勢で3点を勝ち越し。このリードを継投で守りきった。

◇ア・リーグ
 レッドソックス、9回に追いつく粘りもフイに(レイズ1勝2敗、トロピカーナ・フィールド)
ボストン・レッドソックス 4 = 100020001
タンパベイ・レイズ    5 = 000030011×
勝利投手 ロドニー(1勝0敗)
敗戦投手 上原(0勝1敗1S)
本塁打  (レ)ロンゴリア1号3ラン、ロバトン1号ソロ

 タイガース、21イニングぶり得点も続かず(アスレチックス2勝1敗、コメリカ・パーク)
オークランド・アスレチックス 6 = 001230000
デトロイト・タイガース     3 = 000300000
勝利投手 パーカー(1勝0敗)
敗戦投手 Aサンチェス(0勝1敗)
セーブ   バルフォア(1勝0敗1S)
本塁打  (ア)レディック1号ソロ、モス1号ソロ、S.スミス1号2ラン

 ナショナルリーグではロサンゼルス・ドジャースがアトランタ・ブレーブスに逆転勝ちし、リーグチャンピオンシップ進出一番乗りを果たした。ドジャースは1点ビハインドの8回、フアン・ウリベが2試合連続となる2ランをレフトスタンドへ叩きこみ、試合をひっくり返す。9回は守護神のケンリー・ジャンセンが締めて4年ぶりにリーグチャンピオンシップへコマを進めた。一方、セントルイス・カージナルスはピッツバーグ・パイレーツを2−1で破り、2勝2敗で逆王手をかけた。カージナルスはシーズンわずか4勝のマイケル・ワカが好投。8回にソロホームランを許してノーヒットノーランはならなかったが、その1安打のみに封じ、接戦をモノにした。

◇ナ・リーグ
 クロフォード、2打席連続アーチ(ドジャース3勝1敗、ドジャー・スタジアム)
アトランタ・ブレーブス   3 = 000200100
ロサンゼルス・ドジャース 4 = 10100002×
勝利投手 ウィルソン(1勝0敗)
敗戦投手 カーペンター(0勝1敗)
セーブ   ジャンセン(1S)
本塁打  (ド)クロフォード2号ソロ、3号ソロ、ウリベ2号2ラン

 ホリデー、貴重な決勝2ラン(カージナルス2勝2敗、PNCパーク)
セントルイス・カージナルス 2 = 000002000
ピッツバーグ・パイレーツ  1 = 000000010
勝利投手 ワカ(1勝0敗)
敗戦投手 モートン(0勝1敗)
セーブ   ローゼンタール(1S)
本塁打  (カ)ホリデー1号2ラン
       (パ)アルバレス3号ソロ