<社長のつぶやき>第4打「ザ・ロイヤルGCは”晴れコース”」

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 日本カバヤ・オハヨーグループ代表の野津基弘です。「世界へ発進! 脱日本式ゴルフのすすめ」では「社長のつぶやき」と題して、私の個人的なゴルフにまつわるよもやま話を連載しています。今回はこの5月に無事に開催を終えた「~全英への道~ミズノオープン at ザ・ロイヤル ゴルフクラブ」のことをつらつらと述べていこうと思います。しばし、お付き合いください。

 

 もっとタフにしたい

「やっぱり晴れたぞ!」
 これが、ミズノオープン初日を迎えたときの私の第一声でした。私の記憶でザ・ロイヤルGCの節目、節目のイベントは、かならず晴天に恵まれています。私自身が”晴れ男”ですか? いやいや、そうではなく近隣に鹿島神宮がある神の大地・鉾田のパワーおかげでしょう。

 

 強風こそ残ったものの天候に恵まれたことで、開催中は多くのギャラリーの皆様が足を運んでくださいました。また協賛いただいたスポンサー各社様、そして運営を支えたボランティアの方々のおかげで無事にザ・ロイヤルGCで最初のミズノオープンを終えることができました。改めて、この場で御礼を申し上げます。

 

 さて、今年のミズノオープンは強風とザ・ロイヤルGCの深いラフ、速いグリーンが選手たちを苦しめたようです。会う人、会う人に「社長の思惑どおりでしょ?」と言われますが、多くのプロゴルファーがここを超えていってほしいと思っています。コースのタフさもそうですし、ここで18番ホールを戦い抜くには体力も知力も必要になってくるでしょう。このザ・ロイヤルGCでのトーナメントが普通だと思えるように、これを基準にすることで世界へ通用するゴルファーが生まれてほしいですね。

 

(写真:ミズノ社長・水野明人氏と全英ゴルフ協会(R&A)クライブ・ブラウン氏に挟まれて)

 あるベテランプロから「このコースはすごく雰囲気がいい。クラブハウスから出ると海外みたいな雰囲気で、気分良くラウンドできる。戦いという面では厳しいけどね(笑)」という言葉を頂きました。ザ・ロイヤルGCはアメリカ、イギリスのコースの良い点をハイブリッドにしたコースだと自負しています。

 

 ミッションヒル、ラキンタ、ベブルビーチなどなど、世界有数のコースと比べても遜色ない。今回、ミズノオープンを見ていて「いいコースをありがとうございます」と、改めて設計家の故・長渡譽一さんに感謝しました。

 

 さて、ザ・ロイヤルGCでのミズノオープンの開催は再来年(2020年)まで、あと2回あります。将来的にはティーショットからのタイトさを求めるセッティングにしたいという思いもあります。グリーンのアンジュレーションを読むように、ティーグランドでフェアウエイのアンジュレーションを読み、そこにピタリと打ち込む。これもまた国内プレーヤーの進化につながることでしょう。

 

 ちょうど今、全英オープンが開催されています(7月19日~22日)。今年、日本人選手はメジャー最多タイの10人が出場。ミズノオープンで出場権を得た秋吉翔太、川村昌弘、小林正則(編注・もう1名はマイケル・ヘンドリー)の各選手がどんなゴルフで全英の挑むのか楽しみです。

 

 さて、このコーナーも始まってから1年が経ちました。これからもザ・ロイヤルGCが目指す理想のゴルフを皆さんにお伝えしていきたいと思っています。ザ・ロイヤルGCの奥深さは、まだまだこんなものじゃありません。では、また次回、お目にかかりましょう。

 

<野津基弘(のづ・もとひろ)プロフィール>
日本カバヤ・オハヨーホールディングス株式会社代表。1971年、岡山県出身。97年、オハヨー乳業に入社。現在、カバヤ食品、オハヨー乳業、ザ・ロイヤル ゴルフクラブなど複数のゴルフ場を経営する東京レジャー開発などグループ企業の社長を務める。「牛乳屋の倅」にして無類のゴルフ好き。クラブを握ったのは幼少期、地面に置いたボールをひっぱたくのが大好きだった。好きなゴルファーはローリー・マキロイ、フィル・ミケルソン、ジャスティン・ローズ、ルーク・ドナルド。ゴルフにおける座右の銘は「飛距離と正確性は比例する」。ゴルフの他、映画鑑賞、読書、ウィスキーも嗜む。得意なクラブはサンドウェッジ。

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