3月22日(土)

◇1回戦
 途中出場の1年伊藤がサヨナラ打
海南(和歌山)   3 = 000010200
池田(徳島)    4 = 000000022×
 ともに27年ぶりの出場となる古豪対決。先制したのは海南だった。5回表、2死一、二塁から2番・空山侑太朗(3年)が先制タイムリーを放った。7回表、2死二塁から再び空山のタイムリーで、2点目。さらに4番・矢須健介(2年)にもタイムリーが出て、海南はリードを3点に広げた。一方、7回まで1安打に抑えられていた池田打線は終盤に反撃する。8回裏、無死一、三塁から8番・名西宥人(3年)のタイムリーで1点を返すと、次打者が四球で出塁し、無死満塁となる。1死後、2番・高井克也(3年)が三遊間を抜けるタイムリーを放ち、1点差と詰め寄った。そして迎えた9回裏、池田は2つのヒットとエラーで再び無死満塁のチャンスをつくる。打席には途中出場の林淳平(1年)。林の打球はショートへ。これを三塁ランナーの生還を阻止しようと、海南の遊撃手が網ダッシュするも、強くバウンドした打球はセンター前へ。この間に2走者が返り、池田がサヨナラ勝ちを決めた。

 2年生伊藤大、3安打完封
創成館(長崎)       0 = 000000000
駒大苫小牧(北海道)   3 = 00201000×

 駒大苫小牧の先発は背番号15番の伊藤大海(2年)。その伊藤大が初回、先頭打者に二塁打を打たれ、いきなりピンチを迎えた。しかし試合後に「この1本で落ち着くことができた」と語った伊藤大は、後続を2三振と内野安打に仕留め、ゼロに抑えた。すると3回裏、その伊藤大が自らチーム初安打となる三塁打を放つ。次打者のタイムリーで伊藤大は先制のホームを踏んだ。さらにこの回、押し出し四球で1点を追加した駒大苫小牧は、5回裏にも1点を加え、その差を3点と広げた。一方、創成館は9回裏、1死から2番・野口遥駆(3年)が安打を放ち、粘りを見せる。しかし、伊藤大は崩れなかった。次打者を5−4−3の併殺打に仕留め、散発3安打完封勝ちを収めた。

 豊川、延長サヨナラ勝ちで初陣飾る
日本文理(新潟)   3 = 0000000102000
豊川(愛知)      4 = 0000000012001× (延長13回)

 昨秋の明治神宮大会で準優勝した日本文理と、春夏通じて初出場の豊川との対戦は、今大会初の延長にもつれこむ激戦となった。1−1で迎えた10回表、日本文理は1死一、三塁とすると、2番・黒台騎士(3年)の内野ゴロの間に1点を勝ち越す。さらに2死二塁から3番・小太刀緒飛(3年)のタイムリーでその差を2点に広げた。しかしその裏、豊川は無死から怒涛の3連打で2点を挙げ、再び試合を振り出しに戻した。3−3のまま迎えた13回、まずは日本文理が1死一、三塁とチャンスをつかむ。しかし、5番・飯塚悟史(3年)は一ゴロに倒れる。さらにホームを狙った三塁ランナーもアウトとなり、得点を奪えなかった。その裏、豊川は2死二塁の場面、打席にはこの試合5打席無安打に終わっていた佐藤廉(3年)。その佐藤がフルスイングした打球は左中間へ。二塁ランナーがホームへ返り、豊川がサヨナラ勝ちを決めた。