(写真:ホスト国プレーヤーとして上位入賞を目指す佐渡山、後藤、西村、小倉、梶谷<左から>)

 今年で2回目の開催となるアジア・太平洋女子アマチュア選手権が、4月25日から28日までザ・ロイヤルゴルフクラブ(茨城県鉾田市)にて開催される。

 

 この大会は昨年から始まり、日本を含むアジア圏の女子アマチュアゴルファーから才能ある選手の発掘と、アジアの女子アマチュア選手を国際舞台へと羽ばたかせる目的で実施されている。優勝者はAIG女子全英オープン、Evian選手権、オーガスタナショナル女子アマ選手権に招待される。

 

(写真:主催者代表のドミニク・ウォール氏<左>の他、協賛社・日本カバヤ・オハヨーホールディングス株式会社・小田教久顧問<中央>、開催コースのザ・ロイヤルGCコース監修の鈴木規夫プロも出席した)

 大会開催に先駆けて4月2日に、日本から出場の5選手によるプレラウンドおよび記者会見がザ・ロイヤルGCで行われた。席上で主催者のR&Aアジア太平洋統括ディレクターのドミニク・ウォール氏は、「昨年はタイのアタヤ・ディティクル選手が優勝を果たし、スカラシップで出場したヨーロッパの大会でも好成績を残しました。アジアの女子アマチュア選手のポテンシャルを世界に広くアピールできたと思います。今回は日本開催ということで、日本の才能あるアマチュア選手の活躍を期待しています」と語った。

 

 この大会はアジア各国から90名が参加し、日本からは、安田祐香、吉田優利、西村優菜、古江彩佳、後藤未有、佐渡山理莉、小倉彩愛、梶谷翼の8選手が出場する。昨年の大会でプレーオフの末、1打差で敗れた西村は今大会に向けて、こう抱負を述べた。
「去年はあと1打というところで2位に終わりました。ずっとその1打が大きくて、いつまでも悔しく思い出されました。でも1打差まで戦えたという自信にもなった。今年は当然、リベンジを目指して頑張りたい」

 

 プレラウンドの印象について、後藤はこう語っている。
「距離も長くてフェアウェイが広く、回っていて日本のコースとは思えない印象。グリーンもここまでうねっているのは国内にはなく難しい。ホスト国の選手として全員が上位入賞、そして私自身も優勝を目指して頑張りたい」

 

 佐渡山は「他のコースは手前から攻めれば攻略できるが、ザ・ロイヤルは考えて、頭を使わないといけないコース」と語り、1打差で予選落ちした昨年のリベンジを誓った。今回が初出場となる小倉は「風もあって難しいコース。グリーンもスピードが速くて、段があって手強い。本番ではたぶん意地悪な位置にピンがセットされると思うけど、それに負けないように優勝争いに絡んでいきたい」と語っている。

 

 今年から高校に進学する最年少の梶谷は「将来は国際的なプレーヤーになるのが目標。こういうコースで行われる海外の選手も多く出る大会に出られるのは嬉しい。フェアウェイでもピンポイントに打っていかないとなかなか思ったように攻められない。まずは予選通過が目標、そしてひとつでも上を目指したい」と目標を掲げた。

 

 有望な日本人選手を含めた女子アマの熱戦が繰り広げられるアジア・太平洋女子アマチュア選手権。ギャラリー入場は無料となっており、見逃せない一戦である。

 

(取材・文・写真/SC編集部・西崎)


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