メジャーリーグのプレーオフが1日、スタートし、アメリカンリーグのワイルドカードゲームが行われた。カンザスシティ・ロイヤルズ(中地区2位)とオークランド・アスレチックス(西地区2位)による一戦はシーソーゲームとなり、初回にアスレチックスが22点を先行すると、ロイヤルズが3回までに3点をあげて試合をひっくり返す。6回にはアスレチックスがブランドン・モスの3ランなどで一気に5点を奪って再逆転したが、ロイヤルズは8回に3点を返し、1点差に詰め寄る。迎えた9回、1死三塁から、この日、2番・ライトでスタメン出場した青木宣親がライトへの犠飛を放ち、7−7の振り出しに戻す。延長戦にもつれこんだ試合は12回にアスレチックスが1点を勝ち越したものの、その裏、ロイヤルズはまたも同点に。最後はサルバドール・ペレスのタイムリーで劇的な逆転サヨナラ勝ちを収めた。
 29年ぶりにプレーオフ進出を果たしたロイヤルズは一発勝負のワイルドカードゲームを突破。3日からのディビジョンシリーズではロサンゼルス・エンゼルス(西地区優勝)と対戦する。青木は4打数無安打も、同点に追いつく貴重な犠飛で1打点。1盗塁も決め、10回の守備から退いた。

◇ア・リーグ
 モス、2発の活躍も空砲(カウフマン・スタジアム)
オークランド・アスレチックス 8 = 200005000 001
カンザスシティ・ロイヤルズ  9 = 102000031 002× (延長12回)
勝利投手 フレーザー
敗戦投手 オテロ
本塁打  (ア)モス1号2ラン、2号3ラン