メジャーリーグのディビジョンシリーズが3日、スタートし、アメリカンリーグではカンザスシティ・ロイヤルズ(ワイルドカード)と、ボルチモア・オリオールズ(東地区優勝)が初戦を制した。ロサンゼルス・エンゼルス(西地区優勝)とロイヤルズの一戦は、3回と5回に互いが1点ずつを取り合う接戦となる。6回にはロイヤルズが2死一、二塁のピンチを迎えるも、ライトの青木宣親が大飛球をフェンスに激突しながら好捕。青木は7回2死三塁の場面でも、ライト線際のフライをダイビングキャッチし、勝ち越し点を許さない。両チーム決め手のないまま、延長戦に突入したゲームは11回、ロイヤルズが9番マイク・ムスターカスのソロアーチで勝ち越し。3−2で先勝した。2番・ライトで先発出場した青木は5打数1安打だった。
 オリオールズとデトロイト・タイガース(中地区優勝)の一戦は、立ち上がりから点の取り合いとなり、3−2とオリオールズ1点リードで試合が進む。オリオールズは7回、J.J.ハーディのソロで1点を追加。すると、タイガースも直後にタイガースがミゲル・カブレラのホームランで追い上げ、1点を争う展開となる。しかし、8回裏、オリオールズは打者11人の猛攻で一挙8点をあげて試合を決め、本拠地での初戦に勝利した。

 ナショナルリーグのディビジョンシリーズは4日に開幕する。

◇ア・リーグ
 8人の継投、エンゼルス打線を4安打に抑える(ロイヤルズ1勝、エンゼルスタジアム)
カンザスシティ・ロイヤルズ   3 = 001010000 01
ロサンゼルス・エンゼルス   2 = 001010000 00 (延長11回)
勝利投手 ダフィー(1勝0敗)
敗戦投手 サラス(0勝1敗)
セーブ   ホランド(1S)
本塁打  (ロ)ムスターカス1号ソロ
       (エ)イアンネタ1号ソロ、フリース1号ソロ

 8回、痛恨の失策から大量失点(オリオールズ1勝、オリオールパーク)
デトロイト・タイガース    3 = 020000010
ボルチモア・オリオールズ 12 = 21000018×
勝利投手 ティルマン(1勝0敗)
敗戦投手 シャーザー(0勝1敗)
本塁打  (タ)V.マルティネス1号ソロ、J.マルティネス1号ソロ、カブレラ1号ソロ
       (オ)クルーズ1号2ラン、ハーディ1号ソロ