今季のメジャーリーグのフィナーレを飾るワールドシリーズが22日、開幕し、第1戦はナショナルリーグ優勝のサンフランシスコ・ジャイアンツが、アメリカンリーグ覇者のカンザスシティ・ロイヤルズを7−1で破って先勝した。ジャイアンツは初回、ハンター・ペンスの2ランなどで3点を先制。4回には相手の押し出し四球などもあって追加点を奪うと、7回には4番パブロ・サンドバルのタイムリーで突き放した。ロイヤルズはポストシーズン初黒星。2番・ライトで先発出場した青木宣親は、4打数0安打だった。
 バムガーナー、7回1失点の好投(ジャイアンツ1勝、カウフマンスタジアム)
サンフランシスコ・ジャイアンツ 7 = 300200200
カンザスシティ・ロイヤルズ   1 = 000000100
勝利投手 バムガーナー(1勝0敗)
敗戦投手 シールズ(0勝1敗)
本塁打  (ジ)ペンス1号2ラン
       (ロ)ペレス1号ソロ

 青木にとってはほろ苦い大舞台の初戦だった。相手の先発は左腕のマディソン・バムガーナー。過去の対戦成績は13打数無安打と苦手にしていた。立ち上がりに3点を失った初回、1死無走者で初打席へ。外角のスライダーにうまく合わせたが、ピッチャーライナーに倒れる。

 好機で打順が巡ってきたのは3回の第2打席だ。1死二、三塁のチャンス。しかし、初球、2球目と直球を仕留めきれず、ファウルで追い込まれる。最後は外への変化球にバットが出てしまい、ハーフスイングをとられた。

 その後も6回の第3打席はショートゴロとバムガーナーを攻略できない。8回には1死一塁の場面で2番手左腕のハビエル・ロペスの前に併殺打を喫した。

 守備でも7回、ジョー・パニックの右中間の当たりをスライディングキャッチできず、後逸。その間に一塁走者が追加点のホームを踏むなど(結果は三塁打)、いいところがなかった。