日本カバヤ・オハヨーグループ代表の野津基弘です。「世界へ発進! 脱日本式ゴルフのすすめ」では「社長のつぶやき」と題して、私の個人的なゴルフにまつわるよもやま話を連載しています。前回も少し触れましたが、今年は飛距離が伸びた1年でした。その要因は? 何よりも廣戸道場での4スタンスゴルフスペシャルデーのおかげです。月平均1.5回のレッスンで、5カ月で25ヤードも飛ぶようになった。そうなるとますますゴルフが面白くなってくる。そしてまた通う、伸びる、楽しい……の繰り返しです。では、今回もゴルフ談義にしばし、お付き合いください。

 

 飛んだのではなく、飛ばしたんだ

 4スタンススペシャルデーはザ・ロイヤル ゴルフクラブで定期的に開催されていて、リピーターも含めて多くのお客様に受講いただいています。私も時間を見つけては参加するようにしていて、数えてみたら月に1~2回は「4スタンスゴルフ」の指導を受けていました。

 

 その結果が半年足らずで飛距離25ヤードアップです。ザ・ロイヤルGCでラウンドする際にはコース所属の小田教久プロと回ることが多いのですが、2回に1回は小田プロのボールを越す、オーバードライブを打つことができています。しかも飛んだときには「飛んだ根拠」があります。決してたまたま飛んだのではなく、飛ばそうとして、その結果、ボールが飛んだ。これが大事なんだと常に思っています。まぐれで飛んだのではなく、自分の意思で飛ばした。同じ飛距離が出ても両者で得るものはまったく違いますよね。

 

 4スタンスゴルフの基本となっている個人の身体特性に合った体の使い方は、正しいスタンス、フォーム、スイングへとつながります。これまでのゴルフの常識とは違っていることも多く、廣戸先生のレッスンは、毎回目からウロコが落ちるという感じです。「体のここを、こう動かすのか!」など驚きの連続です。

 

 直近のレッスンでは鎖骨の動かし方をレクチャーされましたが、今までそんな部分を意識してスイングしたことも、ゴルフをしたこともありません。まさか鎖骨を動かすことでそんな効果があったとは(その詳細については、ぜひ4スタンスゴルフスペシャルデーや廣戸先生の著作などで確認してください)。いやあ、驚きましたね。

 

 こうやって知らないことを知る。そしてそれによってできないことができるようになる。4スタンスで体の使い方を知る、そしてボールが飛ぶ、しかも狙い通りに。この繰り返しは本当に楽しいですね。知らないことを知ることが楽しいのは何もゴルフに限ったことではなく、人生、すべてその繰り返しだと思います。

 

 来年、3回目のミズノオープンに向け、コース作りがもう始まっています。ゴルフ場は芝生や木など自然を相手にするので1年前と同じということは絶対にないし、1年後のことも人間には予想できない。ただ、頭の中には以前にも言ったように「こうしたい」というプランはいっぱいあります。それをどうやって形にしていくか。芝生をどこまで鍛え、そして育てることができるか。今から来年の春、そしてその後のミズノオープン開催が楽しみでなりません。

 

 私が4スタンスレッスンを受けて、自らのゴルフに挑戦しているように、やはり人は可能性にチャレンジする生き物です。トーナメントもそうですよね。コースをいかに攻略するか、それがゴルファーの性です。そしてお客さんはそれを見に来る。そのためにも"モンスターコース"の名前に負けないコースを来年も提供したい。いい戦いをファンの皆さんにお見せできるように一同奮闘してまいります。そしてトーナメントを見たいコース、そして自らプレーしたいコースとして、ザ・ロイヤルGCは常に魅力あるコースであり続けたい。そう思っています。今回はこのあたりで。皆さんも引き続き良きゴルフライフを。

 

<野津基弘(のづ・もとひろ)プロフィール>
日本カバヤ・オハヨーホールディングス株式会社代表。1971年、岡山県出身。97年、オハヨー乳業に入社。現在、カバヤ食品、オハヨー乳業、ザ・ロイヤル ゴルフクラブなど複数のゴルフ場を経営する東京レジャー開発などグループ企業の社長を務める。「牛乳屋の倅」にして無類のゴルフ好き。クラブを握ったのは幼少期、地面に置いたボールをひっぱたくのが大好きだった。好きなゴルファーはローリー・マキロイ、フィル・ミケルソン、ジャスティン・ローズ、ルーク・ドナルド。ゴルフにおける座右の銘は「飛距離と正確性は比例する」。ゴルフの他、映画鑑賞、読書、ウィスキーも嗜む。得意なクラブはサンドウェッジ。


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