◇3月23日 ニンジニアスタジム 2,342人
ザスパ草津 2−1 愛媛FC【得点】
[草津] 藤井(48分)、氏原(58分)
[愛媛] 若林(0分)
強風と降りしきる雨が、愛媛サポーターには一層冷たく感じる試合だった。開始早々、先制しながらの逆転負け。「悔しい。それに尽きる」。先制ゴールをあげたFW若林学の言葉がチームの思いを代弁していた。
立ち上がりは最高だった。左サイドからの縦パスは風にも乗って、前線のFW内村圭宏へ。内村のシュートは惜しくもポストに嫌われたが、逆サイドに詰めていた若林がしっかりモノにした。開始わずか15秒の出来事。幸先よく愛媛は先取点をあげる。
ところが、その後が続かなかった。「ポゼッションできず、自分たちのサッカーができなかった」。望月一仁監督が試合後に振り返ったように、雨でぬれたピッチの影響もあってパスがつながらない。風上に立った優位さも生かせないまま、前半を終えた。
「点は失ったが、いい形でできていた」(草津・植木繁晴監督)。逆風の前半を耐えた草津は、サイドが変わった後半、リズムをつかむ。後半3分、草津はコーナーキックをきっかけにゴール前の混戦からDF藤井大輔が同点ゴール。さらに後半13分には、FW高田保則のシュートのこぼれ球をFW氏原良二がゴールに叩き込んだ。
逆転を許した愛媛は前節、ゴールをあげたFW田中俊也や、ベテランFWの大木勉を投入。コーナーキックの機会も多く得たが、得点にはつながらなかった。
「簡単に点が入って(気持ちが)緩んじゃったのかもしれない」(MF江後賢一)。1点は奪ったものの、その後、放ったシュートは前半でわずか1本。各選手の動きは、どことなく精彩を欠いていた。「攻撃がブツ切り。(ボールを)前に出すにしても横に出すにしても、周りの選手が係われていない。前回の徳島戦からそういう感じがあった」。望月監督は連係面での課題を口にした。
次節(30日)は昨季、2敗2分だったアビスパ福岡戦。ふがいない敗戦をどう次への糧にするか。今季のチームスローガンは「STRONG WILL(揺るぎない意志)」。選手たちの強い意志が求められている。
<両チームメンバー>
愛媛FCGK 1 川北裕介
DF 13 関根永悟
5 星野真悟
15 津田琢磨
6 井上秀人 → FW 20 大木勉(81分)
MF 27 青野大介
17 キム・テヨン
16 赤井秀一
18 江後賢一 → 22 横谷繁(66分)
FW 30 若林学
8 内村圭宏 → 11 田中俊也(60分)
ザスパ草津GK 1 北一真
DF 7 佐田聡太郎
16 藤井大輔
4 田中淳
2 寺田武史
MF 14 熊林親吾
6 鳥居塚伸人 → 17 秋葉忠宏(86分)
30 松下裕樹
10 島田裕介
FW 9 高田保則
11 氏原良二 → MF 8 山崎渡(75分)
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