ラストシーズンへ向け、7チームが計14選手を指名! 〜bjリーグドラフト会議2015〜

(写真:河内コミッショナー<左から3番目>とドラフトで指名された選手たち)
bjリーグとしては、最後のドラフト会議。河内敏光コミッショナーは冒頭の挨拶で、こう述べた。
「今年もバスケットボール界の中心を担っていく選手たちを発表できることを、私自身、大変嬉しく思っています。毎年のことで、11年間、トライアウトを見させてもらっています。いつも選手たちが“プロのバスケットボールプレーヤーになるんだ”という熱い気持ちを感じ、“bjの舞台に立ちたい”“プロのバスケットボール選手になりたい”と輝いている目を見て、毎回、感動する思いです」

(写真:プロ入りの資格を得た14名を激励する河内コミッショナー)
今回のドラフトを河内敏光コミッショナーは「それぞれのチームが今シーズンの反省を踏まえて、来年どこのピースが足りなかったか、どこのピースが必要か。それを見極めたドラフトだった」と総括した。中でも大きく動いたのが、東京だ。ドラフトでは最多の6人を指名し、河内コミッショナーが「去年の反省を踏まえて、一気に選手を変えて、“NEW東京サンレーヴス”に持って行くということを感じましたね」と語るように、イースタンカンファレンス最下位に終わったシーズンからの巻き返しを図る姿勢を見せた。
来シーズンより参戦する石川と広島は、ともに2名を指名し、初のドラフトを終えた。新規加入のチームには0巡目という優先枠がある。しかし石川と広島は優先枠を行使せず、2巡目から選手を指名した。これはサラリーキャップ制を意識したものだと、河内コミッショナーは言う。
「0巡目や1巡目指名をすれば、その選手の最低年俸は決まってくる。全チームの代表の人たちの情報を集めながら、上位で指名しなくても欲しい選手が獲れるということになれば、余ったお金で外国人選手を含め、よりいい選手を獲りにいける。そういった戦略も見え隠れしていますね」
来年の2月までは選手獲得の機会は残されており、チーム編成はまだ始まったばかりということである。
bjリーグラストイヤーとなる来シーズン。1チームの外国籍選手の契約人数が4名から3名に変更された。これにより外国籍選手の試合出場に関しても、従来の第2、4クォーター(Q)はコート上で同時に3名までの出場が可能であったが、全てのQで2名となる。河内コミッショナーは「日々の練習、バスケットスタイルを変えていかなければならない。そういう意味では、各チームがどういうバスケットにチェンジしてくるのかが、すごく楽しみですね」と期待を寄せる。ベンチワークやチーム力が問われるシーズンとなりそうだ。
各チームの指名選手は次の通り。
【群馬クレインサンダース】
<1巡目> 種市幸祐(レバンガ北海道)
【金沢武士団】
<1巡目> 指名なし
<2巡目> 南勝大(アップルスポーツカレッジ)
「誰にも負けないひとつの武器を作り、サムライズで頑張りたいと思います」
<3巡目> 増林翔大(金沢工大クラブ)
【広島ライトニング】
<1巡目> 指名なし
<2巡目> 大澤歩(広島ライトニング)
「プロとして、バスケットが上手いだけじゃなく、人としてブースターの方から応援されるような選手になっていきたい」
<3巡目> 野元勇志(広島ライトニング)
「広島のブースターの方々のため、しっかり結果を出すためにプレーします」
【東京サンレーブス】
<1巡目> 指名なし
<2巡目> 中務健治(富士通)
<3巡目> 佐野隆司(駒澤大)
<4巡目> 地久里謙成(NTT西日本関西)
<5巡目> 船山裕士(広島ライトニング)
<6巡目> 藤田浩司(OCS)
<7巡目> 北森郁哉(芦屋大)
【埼玉ブロンコス】
<1巡目> 指名なし
<2巡目> 庄司優也(仙台大)
「チームから必要とされる以上、チームの勝利に貢献できるような選手になり、応援されるような選手になります」
【大分ヒートデビルズ】
<1巡目> 指名なし
<2巡目> 飯嶋康夫(和歌山トライアンズ)
「皆様の期待に応えられるような選手になっていきたいと思います」
【新潟アルビレックスBB】
<1巡目> 指名なし
<2巡目> 武井弘明(新潟アルビレックスBB練習生)
※その他17チームは指名なし
(文・写真/杉浦泰介)