21日、プロ野球の日本シリーズ第2戦が京セラドーム大阪で行われ、東京ヤクルトがオリックスに2対0で勝ち、対戦成績を1勝1敗とした。

 

 ヤクルトが高橋奎二、オリックスが宮城大弥、両サウスポーの先発で始まった試合は息詰まるような投手戦となった。初回、宮城がヤクルト打線を三者凡退に抑えれば、髙橋も宗佑磨にヒットを許したものの後続を断ち、ともに上々の立ち上がる。その後、宮城は6回1死までパーフェクトピッチを演じ、髙橋も6回まで散発の5安打と、両チーム、0行進が続いた。

 

 試合が動いたのは8回表。ヤクルトの8番・西浦直亨が四球を選び、2死の後、1番・塩見泰隆のレフト前ヒットで一、二塁。ここでベテランの青木宣親がセンター前に弾き返し、二塁から西浦が生還。ヤクルトが1点を先制した。宮城はここでマウンドを降りた。

 

 8回裏、ヤクルトベンチは髙橋をそのまま続投させ、トップに回ったオリックス打線を無得点に抑えた。ヤクルトはさらに9回に1点を追加。最終回、髙橋は3番・吉田正尚をショートライナー、4番・杉本裕太郎をライトフライ。最後は代打アダム・ジョーンズを空振り三振に仕留め、2対0、ヤクルトが完封勝利を収めた。

 

 髙橋はこれがプロ入り初完封。日本シリーズ初登板での完封勝利は史上13人目、プロ初完封をシリーズ初登板でマークしたのは髙橋が初めて。第3戦は23日、東京ドームで18時にプレーボール。

(文/SC編集部・西崎)

 

 

11月21日(日)
◇日本シリーズ

 

 青木が決勝タイムリー(オリックス1勝1敗 京セラD)
東京ヤクルト 2 = 000|000|011
オリックス 0 = 000|000|000
勝利投手 髙橋(1勝)
敗戦投手 宮城(1敗)