19日、日本サッカー協会(JFA)は東京都内で日本代表の2008年のスケジュールを発表した。岡田武史監督が就任して初の公式戦である国際親善試合チリ戦(1月26日)、ボスニア・ヘルツェゴビナ戦(1月30日)は国立競技場で、2010年南アフリカW杯アジア地区3次予選初戦のタイ戦(2月6日)は埼玉スタジアムでの開催が決まった。
(写真:会見に臨んだ岡田監督)
 同予選第3戦のオマーン戦(6月2日)は日産スタジアムで、最終第6戦のバーレーン戦(6月22日)は埼玉スタジアムで行われることが決定した。

 会見に臨んだ岡田監督は初采配の相手であるチリを「やりがいのある国。元アルゼンチン代表監督のビエルサが率いている。3−4−3のシステムで厳しくプレッシングをかける彼のスタイルは変わっていないと聞いている」と評し、「(W杯3次予選初戦で戦う)タイは下がって守るタイプだが、(チリのように)プレッシャーをかけてくる相手に対し、自分たちのやりたいサッカーがどれだけできるか。そのプレッシャーから逃げているようでは、アジア予選は別としても、世界には通用しない。親善試合だが、勝ちに行く」と抱負を述べた。

 会見前には、千葉県内の短期合宿(18、19日)で監督就任後初の練習を敢行した。筑波大学、順天堂大学と2試合の練習試合を行い、故障や体調不良の選手を除く29人の代表候補の動きをチェック。岡田監督は「代表選手のレベルの高さに驚いたわけではないが、『これぐらいできるんだな』と感じることができた。やってよかった」と手応えを感じた様子だった。

 予選の最大のヤマ場は20日間で4試合を戦わなければならない6月だ。その意味で重要なテストの舞台となる5月下旬の親善試合については「(W杯3次予選で戦う)バーレーンは、ナイジェリアを含めて4人のアフリカ人選手を帰化させている。その意味で、身体能力の高いアフリカの強豪と一試合戦いたい」と要望。もう一試合に関しては、アジアを想定した堅守速攻をスタイルとする強豪国との対戦を望んだ。

 岡田監督率いる日本代表は来年、1月15日から鹿児島県指宿市での合宿で始動。国際親善試合2試合を経て、南アW杯アジア地区3次予選に突入する。
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