24日、平昌五輪のカーリング女子3位決定戦、日本対イギリスが行われ、日本が5-3で勝利。日本が史上初の銅メダルを獲得した。

 

 日本代表のLS北見(本橋麻里、吉田夕梨花、鈴木夕湖、吉田知那美、藤澤五月)は、準決勝の韓国戦に敗れ、この日、イギリスとの3位決定戦に臨んだ。

 

 日本の先攻で始まったこの試合、第1エンドはイギリスが1点を先制し、その後、1点ずつを取り合う展開で前半は進んだ。英国がディフェンシブな試合運びを見せ、両チームともに大量得点がないまま前半を終了した。インターバルを挟んだ後半も第6エンド、第7エンドと連続してブランクエンド。2-3とイギリス1点リードで第8エンドを迎えた。

 

 このエンド、日本は引き続き後攻。イギリスの最終投を終えてナンバー1はイギリス。ナンバー2と3は日本かイギリスか微妙な距離で、日本の最終投・藤澤は2点を狙ったが1点を獲得し同点に追いつくに留まった。日本が先攻に変わった第9エンド、ガードに隠す形で藤澤の見事な最終投がナンバー1を得た。イギリスはガードを使ってこれを弾き出しブランクエンドを狙ったがミスショット。日本が4-3と逆転。日本の先攻で最終エンドを迎えた。

 

 第10エンド、日本もイギリスもガード、コーナーガードを配置しながら丁寧にショットを重ねていった。1点差を追うイギリスは最終投で一気に逆転を狙ったが、当たりがやや浅く、日本のストーンがナンバー1へ。これで日本が第9エンドに続いて連続スチール。5-3で勝利し、銅メダルを獲得した。

 

 カーリング女子は98年長野大会から正式種目となり、ここまで6大会連続出場。最高成績は長野とソチの5位。予選リーグ5勝と3位決定戦1勝を合わせた6勝は日本のカーリング五輪史上最多である。

 

 史上初の快挙に藤澤は「最後のショットがよくなかったので負けたと思っていた。相手のミスで決まったのでまだ信じられないけど、メダルが首にかかったら喜びが実感できる。守りに入っていた相手に流されないようにと、インターバルでコーチにアグレッシブにいっていいからとアドバイスをもらい、9エンドで攻められたのが勝利につながりました」と喜びを語った。