プロ野球CS改革案、出場枠は2位まで
セガサミー硬式野球部は、9月24日に行われた社会日本選手権関東地区代表決定戦初戦でJR東日本に4―5で敗れました。3年ぶりの本戦出場は叶いませんでした。都市対抗野球大会予選が終わってから、選手たちは強化練習を積み、やるべきことはやってきました。申し訳ない結果になりましたが、着実に芽は出てきています。1年目の加藤巧也と宮浦柚基らにヒットが出ましたし、3年目の谷口嘉紀はホームランを打ってくれました。
それでも勝ち切ることできなったという点では、私も責任を感じています。勝負どころで、ピッチャーが本来の力を出し切れなかった。相手もいることではありますが、ツーアウトから点を取られたりと流れを自分たちに持ってくることができませんでした。5点取られたなら、6点取れればいいんですけど、要所要所で抑えれらなかったことが響きました。
都市対抗、日本選手権と本戦に進めていないことは悔しいですし、責任を感じています。あとは今月6日から行われる東京都企業秋季大会。今はそこに向け、オープン戦を数試合して、いい形で締めくくりたいと思っています。
プロ野球ではセパの優勝が決まり、クライマックスシリーズ(CS)出場チームが出揃いました。まずは阪神と福岡ソフトバンクのファン、関係者の皆さんおめでとうございます。
CSのレギュレーションについては、いろいろ議論されているようですが、私見を述べれば現行の出場枠は3位までですが、2位まででいいと思います。全12球団の半数がCSに進めるのは若干無理がある。3位チームは日本シリーズまで勝ち進まない限り本拠地は使えません。
1位チームはレギュラーシーズン終了からCSファイナルステージまで日程が空き、フェニックスリーグなどで試合勘を鈍らせないようにするなど調整が難しい。シーズン終わって数日後に1位と2位によるCSを行うのが一番スムーズだと考えます。
また1位のアドバンテージは1勝ではなく2勝でいいと思います。その代わり、1位の全試合ホームではなく2位チームにも1試合本拠地開催を設ける。2位チームにも収益が入ります。これはこれで賛否があるかもしれませんが試してみてもいいのではないでしょうか。
注目のドラフト候補
今月23日にはNPBドラフト会議が行われます。セガサミーでは尾﨑完太も候補の1人です。東京ヤクルトで活躍する荘司宏太に続き、プロに行ける能力は十分あると思います。まだ即戦力とは言えないかもしれませんが、彼の伸びしろを球団がどう判断するかでしょうね。“ウチに来て育てられる”という感覚があるのなら、獲りに行く球団もあると思います。
ボールのスピードはあるし、変化球もいいものを持っている。やはりストライク率を上げる必要がある。ストライクゾーンで勝負できるようになれば、チャンスは十分にあると思いますね。
その他のドラフト候補で言えば、私の出身である法政大学の松下歩叶選手に注目しています。大学日本代表で主将を任され、7月の日米大学野球ではMVPに輝きました。青山学院大学の中西聖輝投手ら大学生に指名が集まると思います。中西投手は球に力がありストライク率も高い。完成度の高いピッチャーです。
早くからドラフト1位候補として名前の挙がる創価大学の立石正広選手はスイングが速く、足もある。ソフトバンクの野村勇選手と似たタイプかなと感じています。あとはプロのスピードにどこまで順応できるかが活躍のカギを握っているでしょう。
社会人では鷺宮製作所の竹丸和幸投手も面白い存在。性格的に物怖じしないタイプと聞いていますし、都市対抗でもアピールして上位候補として評価は高まっています。
社会人野球には年齢的に峠を過ぎてしまい、プロ野球指名はかからないものの1軍レベルの実力を持った選手がいます。伸びしろは少ないかもしれませんが、うまくハマればレギュラーを掴むかもしれない。面白い選手はたくさんいますので、ぜひ注目していただければ思います。
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<西田真二(にしだ・しんじ)プロフィール>
1960年8月3日、和歌山県出身。小学3年で野球を始める。PL学園高、法政大学を経て、83年にドラフト1位で広島カープに入団。高校時代は78年夏にエース&4番として甲子園優勝に貢献した。大学時代は5度のベストナインに輝くなど、3度のリーグ優勝に導いた。プロ入り後は左投げ左打ちの外野手として、91年のセ・リーグ優勝に貢献するなどカープ一筋13年で現役を終えた。現役引退後は野球解説者を経て、カープ、四国アイランドリーグ(現・四国アイランドリーグplus)の愛媛、香川などで後進を育成。20年よりセガサミー野球部の監督を務める。