第186回「準備時間」 〜ニンジニアスタジアムでのホームゲーム同日の別イベント〜
「次節(19時試合開始)の応援横断幕事前搬入時間は、キックオフの2時間40分前の16時20分から17時までの40分間です」
7月15日(日)に愛媛FCのホーム(ニンジニアスタジアム)にて行われたJ2第24節における応援横断幕の事前搬入時間が、クラブ事務局より試合日の2日前に発表された。
現在、Jリーグの試合においては、ホームサポーターのみ会場の開門前に「応援用具設置の事前搬入時間」が設けられている。私たちサポーターが所有、管理している応援横断幕を開門前に会場内に搬入し、(時間制限付で)設置させてもらうことができるのである。オフィシャル(愛媛FC事務局)のルールとして、「事前搬入時間は、キックオフの3時間30分前から50分間」と観戦マナーにおいては謳われている。
通常、キックオフ3時間30分前から行われるべき事前準備が、なぜ2時間40分前へと変更され、作業時間も短縮されてしまったのだろうか。
その答えは、実に簡単である。ホームゲームがあったこの日の日中に、同じスタジアムにおいて陸上競技の大会が行われたからだ。
つまり、陸上競技の大会のスケジュールに押されて、オフィシャルの運営準備やサポーターの横断幕事前搬入の時間も遅れてしまったわけである。この事態は、今回が初めてではなく、今シーズンに入ってから、もう3度目であり、ニンジニアスタジアムがホームスタジアムとなってから毎年のように続いているのだ。
準備時間が遅れ、かつ短縮されると、全ての作業をうまく終わらせることができない。選手たちを出迎える「入り待ち」への参加も、時間的に危うくなってしまう。
また、運営準備の遅れはスタジアムにおけるホームゲームの雰囲気づくりの遅れにも繋がり、観客動員数増を狙う愛媛FCにとってもダメージとなってしまうのではないだろうか。
さらには、陸上競技の大会直後ということで、サッカーを行う芝のピッチ上には、投てき競技などによる穴が、スタンドからも視認できるほど、クッキリと開いており、そんな環境で戦う選手たちのケガも心配になってしまう。
今季から原則、日曜日開催となったJ2リーグ戦。ニンジニアスタジアムをホームグラウンドとして活用する以上は、今後もイベント同士のバッティングは起こり得るし、避けられないのだろう。
再三、このコラムでも訴えてきたのだが、このままでは愛媛FCの利害だけではなく、陸上競技大会の運営者や競技者の方々、他のスポーツイベントや音楽イベントなどスタジアムを活用されるさまざまな団体の方にも、迷惑がかかる事態を招きかねないと思うのである。
唯一の解決手段は、新しいスタジアムの建設ではないだろうか。他のイベントのスケジュールに左右されないような、愛媛FCにとって本当にホームと言えるスタジアムが必要な時期に来ていると思うのだ。できれば陸上トラックのない、サッカーやラグビー、アメリカンフットボールなどの試合が間近で観戦できる専用のスタジアムが欲しい。生の試合の迫力を、より近くで味わいながら応援したいのである。
とは言っても、愛媛FCやサッカーのためだけのスタジアムづくりでは、なかなか自治体や地域の方から理解や賛同を得ることは難しいかもしれない。
が、例えば、2019年に日本にて開催されるラグビーのワールドカップで、その参加チームのキャンプ地として、新設のスタジアムを構えた愛媛県が立候補すれば注目されると思う。実際に受け入れが決まれば、地域活性化やスポーツ文化の向上にも繋がるのではないだろうか。専用スタジアムを地域で有する利点や意義を、その必要性とともに私たちが広く訴えていかなければならないと感じる。
本来ならば、Jリーグへの昇格を決めた時点で議論をすべきであったスタジアムの問題を先延ばししてしまった我々にも責任はある。それでも、その時間の分だけスタジアムへの思いや持論を個々に蓄積することはできていると思うのだ。
これ以上、遅延行為のような先延ばしは必要ない。それぞれが蓄えた経験や意見を持ち寄り、今こそ解決への道を探りたいものである。
松本 晋司(まつもと しんじ)プロフィール
1967年5月14日生まれ、愛媛県松山市出身。
愛媛FCサポーターズクラブ「Laranja Torcida(ラランジャ・トルシーダ)」代表。2000年2月6日発足の初代愛媛FCサポーター組織創設メンバーであり、愛媛FCサポーターズクラブ「ARANCINO(アランチーノ)」元代表。愛媛FC協賛スポンサー企業役員。南宇和高校サッカー部や愛媛FCユースチームの全国区での活躍から石橋智之総監督の志に共感し、愛媛FCが、四国リーグに参戦していた時期より応援・支援活動を始める。
7月15日(日)に愛媛FCのホーム(ニンジニアスタジアム)にて行われたJ2第24節における応援横断幕の事前搬入時間が、クラブ事務局より試合日の2日前に発表された。
現在、Jリーグの試合においては、ホームサポーターのみ会場の開門前に「応援用具設置の事前搬入時間」が設けられている。私たちサポーターが所有、管理している応援横断幕を開門前に会場内に搬入し、(時間制限付で)設置させてもらうことができるのである。オフィシャル(愛媛FC事務局)のルールとして、「事前搬入時間は、キックオフの3時間30分前から50分間」と観戦マナーにおいては謳われている。
通常、キックオフ3時間30分前から行われるべき事前準備が、なぜ2時間40分前へと変更され、作業時間も短縮されてしまったのだろうか。
その答えは、実に簡単である。ホームゲームがあったこの日の日中に、同じスタジアムにおいて陸上競技の大会が行われたからだ。
つまり、陸上競技の大会のスケジュールに押されて、オフィシャルの運営準備やサポーターの横断幕事前搬入の時間も遅れてしまったわけである。この事態は、今回が初めてではなく、今シーズンに入ってから、もう3度目であり、ニンジニアスタジアムがホームスタジアムとなってから毎年のように続いているのだ。
準備時間が遅れ、かつ短縮されると、全ての作業をうまく終わらせることができない。選手たちを出迎える「入り待ち」への参加も、時間的に危うくなってしまう。
また、運営準備の遅れはスタジアムにおけるホームゲームの雰囲気づくりの遅れにも繋がり、観客動員数増を狙う愛媛FCにとってもダメージとなってしまうのではないだろうか。
さらには、陸上競技の大会直後ということで、サッカーを行う芝のピッチ上には、投てき競技などによる穴が、スタンドからも視認できるほど、クッキリと開いており、そんな環境で戦う選手たちのケガも心配になってしまう。
今季から原則、日曜日開催となったJ2リーグ戦。ニンジニアスタジアムをホームグラウンドとして活用する以上は、今後もイベント同士のバッティングは起こり得るし、避けられないのだろう。
再三、このコラムでも訴えてきたのだが、このままでは愛媛FCの利害だけではなく、陸上競技大会の運営者や競技者の方々、他のスポーツイベントや音楽イベントなどスタジアムを活用されるさまざまな団体の方にも、迷惑がかかる事態を招きかねないと思うのである。
唯一の解決手段は、新しいスタジアムの建設ではないだろうか。他のイベントのスケジュールに左右されないような、愛媛FCにとって本当にホームと言えるスタジアムが必要な時期に来ていると思うのだ。できれば陸上トラックのない、サッカーやラグビー、アメリカンフットボールなどの試合が間近で観戦できる専用のスタジアムが欲しい。生の試合の迫力を、より近くで味わいながら応援したいのである。
とは言っても、愛媛FCやサッカーのためだけのスタジアムづくりでは、なかなか自治体や地域の方から理解や賛同を得ることは難しいかもしれない。
が、例えば、2019年に日本にて開催されるラグビーのワールドカップで、その参加チームのキャンプ地として、新設のスタジアムを構えた愛媛県が立候補すれば注目されると思う。実際に受け入れが決まれば、地域活性化やスポーツ文化の向上にも繋がるのではないだろうか。専用スタジアムを地域で有する利点や意義を、その必要性とともに私たちが広く訴えていかなければならないと感じる。
本来ならば、Jリーグへの昇格を決めた時点で議論をすべきであったスタジアムの問題を先延ばししてしまった我々にも責任はある。それでも、その時間の分だけスタジアムへの思いや持論を個々に蓄積することはできていると思うのだ。
これ以上、遅延行為のような先延ばしは必要ない。それぞれが蓄えた経験や意見を持ち寄り、今こそ解決への道を探りたいものである。
松本 晋司(まつもと しんじ)プロフィール1967年5月14日生まれ、愛媛県松山市出身。
愛媛FCサポーターズクラブ「Laranja Torcida(ラランジャ・トルシーダ)」代表。2000年2月6日発足の初代愛媛FCサポーター組織創設メンバーであり、愛媛FCサポーターズクラブ「ARANCINO(アランチーノ)」元代表。愛媛FC協賛スポンサー企業役員。南宇和高校サッカー部や愛媛FCユースチームの全国区での活躍から石橋智之総監督の志に共感し、愛媛FCが、四国リーグに参戦していた時期より応援・支援活動を始める。