日本、銀メダル 米国にわずか1点差 ~フィギュアスケート団体戦~
ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート団体戦のペア、男女シングルのフリースケーティング(フリー)が8日(日本時間9日未明)、ミラノ・アイススケートアリーナで行なわれた。日本は順位点68で銀メダルを獲得した。金メダルは順位点69のアメリカ。銅メダルは、順位点60のイタリアが手にした。
団体戦には、国際スケート連盟のランキング上位10カ国が参戦する。男女シングル、ペア、アイスダンスの順位点の合計で争う。1位=10点、2位=9点、……10位=1点。RDと各SPを予選とし、上位5カ国がフリーダンスおよびフリースケーティングに進出する。
予選を2位で通過した日本。日本勢最初に演技を披露したのは、ペア・フリーの“りくりゅう”こと三浦璃来/木原龍一組(木下グループ)だった。三浦はピンクにラメ入りの衣装、木原は黒とグレーの衣装で映画「グラディエーター」を演じた。
冒頭で高さのあるトリプルツイストリフトを成功させ、波に乗った。3回転トーループ+ダブルアクセル(2回転半)+ダブルアクセル(同)のシークエンスジャンプはタイミングを合わせる余裕があった。スピード感あるグループ5アクセルラッソーリフトから、スロー3回転ルッツを流れるように決めた。演技後半もサイドバイサイドの3回転サルコー、スロー3回転ループを成功させて、フィニッシュ。木原に体を掲げられた三浦は左手を何度も突き上げてガッツポーズをつくった。
スコアは自己ベストとなる155.55点(世界歴代3位)。三浦はキスアンドクライで後ろにふんぞり返って驚いた。ペア・フリートップで日本は10点を得た。
日本の2番手は赤紫の衣装で氷上に立った坂本花織。「愛の讃歌」で観客を魅了した。3連続ジャンプを予定していた箇所が2連続になったものの、レベルの高いスケーティングを披露した。ダブルアクセル(2回転半)、3回転フリップ、3回転ルッツ+2回転トーループなど安定感あるジャンプに加え、世界屈指のステップとスピンで148.62点の評価を得た。“りくりゅう”に続き、こちらも女子・フリートップに立ち、日本に10点をもたらした。
この結果、日本と米国が順位点59で並んだ。勝負はアメリカのイリア・マリニンと佐藤駿(エームサービス/明治大学)の一騎打ちとなった。
佐藤は、黒の衣装に赤のスパンコールを散りばめた衣装で「火の鳥」を演じた。4回転ルッツ、トリプルアクセル(3回転半)+オイラー+3回転サルコー、4回転+3回転のトーループ、4回転トーループ、トリプルアクセル+ダブルアクセルのシークエンスジャンプ、3回転ループ、3回転ルッツの全てのジャンプを決めて見せた。重圧の懸かる中、ノーミスで締めて、右手を振ってガッツポーズをみせた。
マリニンの記録した200.03点に届かなかったが、佐藤は自己ベストを更新する194.86点を記録し、キスアンドクライでは「うれしさ半分、くやしさ半分」の涙を流した。日本は2大会連続となる銀メダルで団体戦を終えた。
日本勢が出場する個人戦は、日本時間11日未明の男子SPからスタートする。
(文/大木雄貴)