アメリカ、劇的ゴールでアルジェリア下し決勝T進出 〜グループリーグC最終節〜
23日、南アフリカワールドカップグループリーグC最終節がプレトリアで行われ、アメリカ(FIFAランキン14位)とアルジェリア(同30位)が対戦した。序盤は両者互角の攻防が続くが、徐々に実力に勝るアメリカのペースで試合は進む。アメリカは前半3度あったビッグチャンスを得点に生かせず、スコアレスで折り返す。後半に入ってもアメリカが攻め続けるが得点を奪えない。このまま同点で試合が終わるかと思われたロスタイム。MFランドン・ドノバン(LAギャラクシー)がシュートを決めアメリカが値千金のゴールを奪う。試合はそのまま1対0のスコアで終了し、アメリカが土壇場で首位に立ちグループリーグ突破を決めた。
アルジェリア、GKの奮闘実らず終戦(プレトリア)
アメリカ 1−0 アルジェリア
【得点】
[アメ] ランドン・ドノバン(90+1分)

全64試合詳細レポートと豪華執筆陣によるコラムはこちら
序盤は両者緊迫した攻防が続いた。まずアルジェリアが相手ゴールを脅かす。6分、DFマジド・ブゲラ(レンジャーズ)のロングボールを受けたFWラフィク・ジェブール(AEKアテネ)が胸トラップからボレーシュートを打つ、これは惜しくもバーを叩く。対するアメリカも7分、FWエルクレス・ゴメス(プエブラ)がPA内でシュートを放つ。これはGKに阻まれ得点にならないが、その後も一進一退のせめぎ合いが続く。
しかし時間が進むにつれて実力に勝るアメリカが徐々に主導権を握るようになる。
前半最大のチャンスは21分。PA内でMFマイケル・ブラッドリー(ボルシアMG)が相手DFに潰されながらつないだボールをゴメスがシュート。一度はGKに防がれるがつめたボールをゴール左にシュートすると、ファーサイドにフリーでいたMFクリント・デンプシー(フルアム)にボールが転がる。デンプシーはこれを落ち着いて流し込みネットを揺らしアメリカが先制点を奪ったかと思われたが、判定は無情にもオフサイド。ゴメスがシュートを放った瞬間、デンプシーはオンサイドにいたようにも見えたが判定は変わらない。前節のスロベニア戦でも微妙な判定でゴールが認められなかっただけに、アメリカは2戦続いて不運に見舞われる形となった。
その後もアメリカが立て続けにチャンスを作る。35分にブラッドリーがGKと1対1になりシュートを打つが、GKにセービングされる。37分にはFWジョジー・アルティドール(ハルシティ)がゴール前フリーでシュートを放つが枠を外す。ともに決定的といえるチャンスを逃し前半をスコアレスで折り返す。
後半に入り、さらにアメリカが攻勢を仕掛ける。12分、左サイドでアルティドールがドリブルで抜け出してセンタリングを入れると、相手DFのクリアミスを拾ったデンプシーがPA内に侵入する。GKと1対1になり冷静に右隅を狙うがポストに弾かれる。デンプシーがこぼれ球につめたシュートはゴール左に外してしまう。アメリカは再び訪れた決定機も生かせず焦りは募っていく。
その後はアメリカの攻めた背後を、アルジェリアがカウンターを狙う展開となる。23分、左サイドからのセンタリングを途中出場のエドソン・バドル(LAギャラクシー)が頭で合わせるもGKがキャッチする。そこからのカウンターではMFカリム・ジアニ(ボルフスブルグ)がPA内でシュートを放つが枠をとらえられない。29分にはフリーキックのチャンスにブラッドリーがヘディングをゴール上に外す。再び速い攻めから逆襲を食らい途中出場のアブデルカデル・ゲザル(シエナ)がシュートを放つがここはGKティム・ハワード(エバートン)が抑える。互いに得点にこそならないが目まぐるしい攻守の切り替えが続く。
試合はこのままドローで終わるかと思われた終了間際、劇的なゴールがアメリカに生まれる。ロスタイム1分、ドノバンがドリブルで中央を攻め上がると右サイドに流れていたアルティドールにパスを出す。アルティドールはニアサイドにグラウンダーのセンタリングを入れるとそこにデンプシーが飛び込んだ。一旦はGKに阻まれるが弾かれたボールを押し込んだのはドノバンだった。キャップ数は3桁を超える経験豊富なサイドアタッカーは落ち着いてゴール左に流し込み、スコアボードに1の数字が灯る。試合はそのまま1対0でタイムアップ。アメリカが勝利を収めて、グループCを1位で通過しベスト16入りを決めた。
アメリカは試合を通して何度もチャンスを作った。しかし度々訪れた絶好機にゴールが奪えず引き分けて今大会を去るところだったが、最後の最後に得点を決めたドノバンに救われた形となった。勝ちはしたものの中盤のドノバン、デンプシー、ブラッドリーが果敢にPA内に飛び込みいい形を見せていただけに、フィニッシュでの精度が今後問われることになりそうだ。C組トップ通過となり02年日韓大会以来の決勝トーナメント進出となったが、B組の2位と対戦する1回戦は中2日で迎えるためコンディション的には厳しいものがある。未だ得点を決めていないFW陣の活躍がなければ1回戦敗退もあり得る。
敗れたアルジェリアはGKライス・エムボリ(スラビア・ソフィア)が何度もファインセーブを見せ孤軍奮闘した。しかし攻撃陣はカウンターからの決定機で得点を奪えなかった。終わってみればグループリーグ3戦通じて無得点。攻撃力を生かせなかったことが、早期敗退の最大要因だろう。
(杉浦泰介)
【アメリカ】
GK
ハワード
DF
ボカネグラ
デメリット
チェルンドロ
ボーンスタイン
→ビーズリー(80分)
MF
ブラッドリー
エドゥ
→バドル(64分)
ドノバン
デンプシー
FW
アルティドール
ゴメス
→ファイルハーバー(46分)
【アルジェリア】
GK
エムボリ
DF
ハリシェ
ブゲラ
ヤヒア
MF
ラセン
イエブダ
カディル
ベラジ
ジアニ
→グエディウラ(69分)
FW
マトムール
→サイフィ(85分)
ジェブール
→ゲザル(65分)
アルジェリア、GKの奮闘実らず終戦(プレトリア)
アメリカ 1−0 アルジェリア
【得点】
[アメ] ランドン・ドノバン(90+1分)

全64試合詳細レポートと豪華執筆陣によるコラムはこちら
序盤は両者緊迫した攻防が続いた。まずアルジェリアが相手ゴールを脅かす。6分、DFマジド・ブゲラ(レンジャーズ)のロングボールを受けたFWラフィク・ジェブール(AEKアテネ)が胸トラップからボレーシュートを打つ、これは惜しくもバーを叩く。対するアメリカも7分、FWエルクレス・ゴメス(プエブラ)がPA内でシュートを放つ。これはGKに阻まれ得点にならないが、その後も一進一退のせめぎ合いが続く。
しかし時間が進むにつれて実力に勝るアメリカが徐々に主導権を握るようになる。
前半最大のチャンスは21分。PA内でMFマイケル・ブラッドリー(ボルシアMG)が相手DFに潰されながらつないだボールをゴメスがシュート。一度はGKに防がれるがつめたボールをゴール左にシュートすると、ファーサイドにフリーでいたMFクリント・デンプシー(フルアム)にボールが転がる。デンプシーはこれを落ち着いて流し込みネットを揺らしアメリカが先制点を奪ったかと思われたが、判定は無情にもオフサイド。ゴメスがシュートを放った瞬間、デンプシーはオンサイドにいたようにも見えたが判定は変わらない。前節のスロベニア戦でも微妙な判定でゴールが認められなかっただけに、アメリカは2戦続いて不運に見舞われる形となった。
その後もアメリカが立て続けにチャンスを作る。35分にブラッドリーがGKと1対1になりシュートを打つが、GKにセービングされる。37分にはFWジョジー・アルティドール(ハルシティ)がゴール前フリーでシュートを放つが枠を外す。ともに決定的といえるチャンスを逃し前半をスコアレスで折り返す。
後半に入り、さらにアメリカが攻勢を仕掛ける。12分、左サイドでアルティドールがドリブルで抜け出してセンタリングを入れると、相手DFのクリアミスを拾ったデンプシーがPA内に侵入する。GKと1対1になり冷静に右隅を狙うがポストに弾かれる。デンプシーがこぼれ球につめたシュートはゴール左に外してしまう。アメリカは再び訪れた決定機も生かせず焦りは募っていく。
その後はアメリカの攻めた背後を、アルジェリアがカウンターを狙う展開となる。23分、左サイドからのセンタリングを途中出場のエドソン・バドル(LAギャラクシー)が頭で合わせるもGKがキャッチする。そこからのカウンターではMFカリム・ジアニ(ボルフスブルグ)がPA内でシュートを放つが枠をとらえられない。29分にはフリーキックのチャンスにブラッドリーがヘディングをゴール上に外す。再び速い攻めから逆襲を食らい途中出場のアブデルカデル・ゲザル(シエナ)がシュートを放つがここはGKティム・ハワード(エバートン)が抑える。互いに得点にこそならないが目まぐるしい攻守の切り替えが続く。
試合はこのままドローで終わるかと思われた終了間際、劇的なゴールがアメリカに生まれる。ロスタイム1分、ドノバンがドリブルで中央を攻め上がると右サイドに流れていたアルティドールにパスを出す。アルティドールはニアサイドにグラウンダーのセンタリングを入れるとそこにデンプシーが飛び込んだ。一旦はGKに阻まれるが弾かれたボールを押し込んだのはドノバンだった。キャップ数は3桁を超える経験豊富なサイドアタッカーは落ち着いてゴール左に流し込み、スコアボードに1の数字が灯る。試合はそのまま1対0でタイムアップ。アメリカが勝利を収めて、グループCを1位で通過しベスト16入りを決めた。
アメリカは試合を通して何度もチャンスを作った。しかし度々訪れた絶好機にゴールが奪えず引き分けて今大会を去るところだったが、最後の最後に得点を決めたドノバンに救われた形となった。勝ちはしたものの中盤のドノバン、デンプシー、ブラッドリーが果敢にPA内に飛び込みいい形を見せていただけに、フィニッシュでの精度が今後問われることになりそうだ。C組トップ通過となり02年日韓大会以来の決勝トーナメント進出となったが、B組の2位と対戦する1回戦は中2日で迎えるためコンディション的には厳しいものがある。未だ得点を決めていないFW陣の活躍がなければ1回戦敗退もあり得る。
敗れたアルジェリアはGKライス・エムボリ(スラビア・ソフィア)が何度もファインセーブを見せ孤軍奮闘した。しかし攻撃陣はカウンターからの決定機で得点を奪えなかった。終わってみればグループリーグ3戦通じて無得点。攻撃力を生かせなかったことが、早期敗退の最大要因だろう。
(杉浦泰介)
【アメリカ】
GK
ハワード
DF
ボカネグラ
デメリット
チェルンドロ
ボーンスタイン
→ビーズリー(80分)
MF
ブラッドリー
エドゥ
→バドル(64分)
ドノバン
デンプシー
FW
アルティドール
ゴメス
→ファイルハーバー(46分)
【アルジェリア】
GK
エムボリ
DF
ハリシェ
ブゲラ
ヤヒア
MF
ラセン
イエブダ
カディル
ベラジ
ジアニ
→グエディウラ(69分)
FW
マトムール
→サイフィ(85分)
ジェブール
→ゲザル(65分)