第92回 PRIDE関係者からの、まさかの電話

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 あと数日で『PRIDE』は10周年を迎えます。そう、1997年の10月11日に『PRIDE.1』は開催されました。10年……長いようで短い――。
 さて今回は、10周年を記念して「PRIDE名勝負10」を私的に選んでみましょう。思えば、ナンバーシリーズ、グランプリシリーズ、武士道はもとより『THE BEST』、ラスベガス決戦……すべての『PRIDE』の会場に私は足を運んできました。次の大会が開かれないのは気になりますが、発表を待つしかないので、その間に……と、先日、『PRIDE.1』から順にビデオテープで試合を振り返ってみたのです。
 ここまで書いた今日(10月4日)の正午前、PRIDEの関係者から私の携帯電話に連絡が入りました。
 その知らせに驚きました。今日の午前中にドリームステージ・エンターテインメントから事業を引き継いだ『PRIDE FCワールドワイド』の都内事務所が閉鎖され、スタッフも全員解雇されたというのです。これはジェイミー・ポラック社長から通知されたそうです。
「PRIDE」の消滅は、かねてから噂されていましたが、メディアに対して何のアナウンスもないままで、それにしても突然の出来事でした。
「これでPRIDEは終わりです」
 関係者は、電話で私にこう話しました。 
 しかし、後に別の関係者は、こういいます。
「僕らもハッキリ解らないんですよ。これで終わりなのか、それとも別の形でPRIDEを再開するつもりなのかが。いずれにせよ、地上波のテレビで放映されて巨額な放映権料が入ってこない限り(オーナーの)ロレンゾ(・フェティータ)は大会を開いてもメリットがないと考えていたようです」
 本当にPRIDEが消滅したのかどうか……時間が経てば解るだろう。

 それでは最後に、私的「PRIDE名勝負ベスト10」を……。
▼第1位
○ヒクソン・グレイシー
(1R4分47秒、腕ひしぎ十字固め)
×高田延彦
<『PRIDE.1』1997年10月11日、東京ドーム>

▼第2位
○アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ
(2R1分45秒、腕ひしぎ十字固め)
×ミルコ・クロコップ
<『PRIDEグランプリ2003決勝大会』2003年11月9日、東京ドーム>

▼第3位
○ヒクソン・グレイシー
(1R9分30秒、腕ひしぎ十字固め)
×高田延彦
<『PRIDE.4』1998年10月11日、東京ドーム>

▼第4位
○吉田秀彦
(1R6分4秒、腕ひしぎ十字固め)
×小川直也
<『PRIDE男祭り2005』2005年12月31日、さいたまスーパーアリーナ>

▼第5位
○桜庭和志
(6R終了TKO=タオル投入)
×ホイス・グレイシー
<『PRIDEグランプリ2000』トーナメント準々決勝、2000年5月1日、東京ドーム>

▼第6位
○ヴァンダレイ・シウバ
(1R1分38秒、TKO)
×桜庭和志
<『PRIDE.13』2001年3月25日、さいたまスーパーアリーナ>

▼第7位
○ヴァンダレイ・シウバ
(2R3分26秒、KO)
×クリントン・ランペイジ・ジャクソン
<『PRIDE.28』2004年10月31日、さいたまスーパーアリーナ>

▼第8位
△ヴァンダレイ・シウバ
(5R終了、引き分け)
△ミルコ・クロコップ
<『PRIDE.20』2002年4月28日、横浜アリーナ>

▼第9位
○エメリヤーエンコ・ヒョードル
(判定3−0)
ミルコ・クロコップ
<『PRIDEグランプリ2005決勝大会』2005年8月28日、さいたまスーパーアリーナ>

▼第10位
△イゴール・ボブチャンチン
(2R4分45秒、無効試合)
△マーク・ケアー
<『PRIDE.7』1999年9月12日、横浜アリーナ>

▼次点
○桜庭和志
(2R5分19秒、膝十字固め)
×カーロス・ニュートン
<『PRIDE.3』1998年6月24日、日本武道館>

○アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ
(1R6分10秒、腕ひしぎ三角固め)
×マーク・コールマン
<『PRIDE.16』2001年9月24日、大阪城ホール>

○マーク・ケアー
(1R2分14秒、反則)
ブランコ・シカティック
<『PRIDE.2』1998年3月15日、横浜アリーナ>

○五味隆典
(1R6分21秒、KO)
×ジャンス・パルヴァー
<『PRIDE男祭り2004』2004年12月31日、さいたまスーパーアリーナ>

○菊田早苗
(判定3−0)
アレクサンダー大塚
<『PRIDE.20』2002年4月28日、横浜アリーナ>……。


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近藤隆夫(こんどう・たかお)
1967年1月26日、三重県松阪市出身。上智大学文学部在学中から専門誌の記者となる。タイ・インド他アジア諸国を1年余り放浪した後に格闘技専門誌をはじめスポーツ誌の編集長を歴任。91年から2年間、米国で生活。帰国後にスポーツジャーナリストとして独立。格闘技をはじめ野球、バスケットボール、自転車競技等々、幅広いフィールドで精力的に取材・執筆活動を展開する。テレビ、ラジオ等のスポーツ番組でもコメンテーターとして活躍中。著書には『グレイシー一族の真実〜すべては敬愛するエリオのために〜(文春文庫PLUS)』ほか。
連絡先=SLAM JAM(03-3912-8857)
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