日本サッカー協会は13日、EAFF E-1選手権2022決勝大会に臨む日本代表メンバー26名を発表した。横浜F・マリノスから最多の7名が選出された。同クラブに所属する宮市亮はおよそ10年ぶりとなる代表復帰を果たした。E-1選手権は19日に開幕し、香港代表、中国代表、韓国代表とタイトルを争う。

 

 森保一監督は冒頭のあいさつで「このE-1選手権の目標は優勝すること。その戦いの中で日本代表の選手層をより厚くし、(11月開幕の)カタールW杯に向かう」と述べた。

 

 Jリーグ21戦13勝5引き分け3敗の勝ち点44で首位を走る横浜FMから現在8得点のFW西村拓真、MF水沼宏太、宮市ら7名が選出された。森保監督は、特に30代でリスト入りした水沼と宮市にはまとめ役よりも個人のパフォーマンスに集中してほしい旨を匂わせた。

 

「この2人はチームがJリーグのトップを走っている中、勝利に貢献し、存在感を発揮している。ベテランとしてこれまでの経験を生かしてほしいですが、ひとりの選手として自分の存在価値を発揮してほしい。水沼はサイドで起点になりクロスを入れられる。宮市は爆発的なスピードで上下動し、相手ゴールに迫れる。得点もできればアシストもできる。これらの武器を生かしてほしい」

 

 リーグ3位の川崎フロンターレから3名、4位サンフレッチェ広島から6名がメンバー入りした一方で、2位鹿島アントラーズからは未招集。7ゴール7アシストと鹿島の攻撃をけん引するFW鈴木優磨のメンバー入りが期待されたが招集には至らなかった。

 

 日本代表は17日にトレーニングを開始し、19日に香港代表(カシマサッカースタジアム)、24日に中国代表(豊田スタジアム)、27日に韓国代表(同スタジアム)と対戦する。

 

【E-1選手権2022メンバー26名】

 

GK

大迫敬介(サンフレッチェ広島)

谷晃生(湘南ベルマーレ)

※鈴木彩艶(浦和レッズ)

 

DF

佐々木翔(サンフレッチェ広島)

谷口彰悟(川崎フロンターレ)

山根視来(川崎フロンターレ)

畠中槙之輔(横浜F・マリノス)

※小池龍太(横浜F・マリノス)

中谷進之介(名古屋グランパス)

荒木隼人(サンフレッチェ広島)

※大南拓磨(柏レイソル)

杉岡大暉(湘南ベルマーレ)

 

MF/FW

※水沼宏太(横浜F・マリノス)

武藤嘉紀(ヴィッセル神戸)

宮市亮(横浜F・マリノス)

橋本拳人(ヴィッセル神戸)

※野津田岳人(サンフレッチェ広島)

脇坂泰斗(川崎フロンターレ)

※西村拓真(横浜F・マリノス)

相馬勇紀(名古屋グランパス)

岩田智輝(横浜F・マリノス)

森島司(サンフレッチェ広島)

※満田誠(サンフレッチェ広島)

※町野修斗(湘南ベルマーレ)

※細谷真大(柏レイソル)

※藤田譲瑠チマ(横浜F・マリノス)

 

※A代表初招集

 

(文/大木雄貴)