(写真:笑顔を見せる埼玉WKの選手・スタッフたち)

 11日、『JAPAN RUGBY LEAGUE ONE』(リーグワン)初代王者の埼玉パナソニックワイルドナイツがホストタウンの熊谷市内でリーグワン優勝パレードを行った。パレードは熊谷市役所前からコミュニティ広場までの約350mを練り歩き、詰め掛けた約1万人のファンと喜びを分かち合った。

 

 暑いまちとして知られる熊谷市で行われた埼玉WKのリーグワン優勝パレード。熊谷移転1年目での王座戴冠を祝福するかのように青空が“野武士軍団”を迎えた。

 

(写真:市役所通り周辺のビルや住宅から見守る人もいた)

 ロビー・ディーンズ監督、キャプテンの坂手淳史を先頭に市役所通りを約70人の選手、スタッフが歩いた。沿道には青いチームジャージーを着た人、タオルマフラーを掲げる人、旗を振る人で溢れた。

 

 コミュニティ広場に到着すると、セレモニーを開会。実行委員会会長を務めた熊谷市の小林哲也市長のほか、埼玉県の大野元裕知事らが出席した。また熊谷移転前の群馬県大泉町の村山俊明町長、行田市の石井直彦市長が訪れるなど隣接の市町村からも祝福された。

 

(写真:福岡アンバサダー<左>もパレードに参加した)

 選手を代表して挨拶を行った坂手は「たくさんのファンの方々に足を運んでいただいた。愛されているチームでラグビーができていると幸せを感じている」と感謝を口にした。12月開幕予定の新シーズンへは「リーグワン連覇、トップリーグ最終年からの3連覇を達成できるように全員で努力します。皆さんとまたここで喜びを分かち合えるように頑張りたいと思います」と意気込んだ。

 

 2014年度から指揮を執り、多くのタイトルを獲得してきたディーンズ監督は「我々を成功に導いてくれたファンの皆さんにお礼を言う機会ができてうれしく思う」と話し、集まったファンにこう語りかけた。

「共に熊谷を日本一、世界一のラグビーの聖地にしていきましょう!」

 

(写真:熊谷市長、埼玉県知事も訪れ、埼玉WKを祝福した)

 優勝から3カ月以上が経ったが、約1万人が出迎えるパレードは壮観だった。飯島均GMは「人と人が関わることによって、エネルギーを与え、エネルギーをもらう。ちょっと生意気ですが、こういうような世の中にしたい。それをラグビーを通じてやりたいので、応援宜しくお願いします」とスピーチ。温かいファンに支えられ、埼玉WKは次のシーズンも熊谷市をラグビーで熱くさせる。

 

(文・写真/杉浦泰介)