プロ野球の日本シリーズは26日、京セラドーム大阪で第４戦が行われ、オリックスが４投手による継投で東京ヤクルトを完封し、１対０でシリーズ初勝利をあげた。オリックスの１勝２敗１分けで迎える第５戦の予告先発は、田嶋大樹（オリックス）－山下輝（ヤクルト）と発表された。

 

◇日本シリーズ第４戦

　６番・杉本裕太郎、決勝タイムリー（オリックス１勝２敗１分　京セラD大阪）

東京ヤクルトスワローズ

０＝０００｜０００｜０００

１＝００１｜０００｜００×

オリックスバファローズ

勝利投手　宇田川（１勝）

敗戦投手　石川（１敗）

セーブ　　ワゲスパック（１Ｓ）

 

　レギュラーシーズンでリーグトップの126ホールドを記録した鉄壁リリーフ陣が、強力ヤクルト打線を封じ込めた。１点リードで迎えた５回表、先発の山岡泰輔が１死三塁のピンチを招くと、中嶋聡監督はすぐさま宇田川優希にスイッチ。覚悟の継投策へ入った。

 

　今年７月に育成から支配下に昇格した２年目の宇田川が、まずは指揮官の起用に応える。１番の山崎晃大朗を決め球のフォークで空振り三振に斬って取り、２アウト。続いて打席には前夜のヒーロー、山田哲人。150キロ台の直球で追い込むと、再びフォークで見逃し三振を奪った。

 

　宇田川は６回表も無失点で切り抜け、お役御免。後を託された山﨑颯一郎も最速159キロの直球を軸に２イニングをパーフェクトに抑え、ジェイコブ・ワゲスパックにつないだ。９回表、長身右腕が最後の打者を捕邪飛に打ち取りゲームセット。会心の１勝に、ベンチの中嶋監督は控えめに喜んだ。

 

（文／古澤航）