プロ野球の日本シリーズは29日、神宮球場で第6戦が行われ、オリックスが5投手による1安打完封リレーで東京ヤクルトを下した。3勝2敗1分けとしたオリックスが26年ぶりの日本一へ王手。30日に行われる第7戦の予告先発は、サイスニード(ヤクルト)と宮城大弥(オリックス)と発表された。

 

◇日本シリーズ第6戦

 5番・杉本裕太郎、決勝タイムリー(オリックス3勝2敗1分 神宮)

オリックスバファローズ

3=000|001|002

0=000|000|000

東京ヤクルトスワローズ

勝利投手 山﨑福(1勝)

敗戦投手 小川(1勝1敗)

セーブ  ワゲスパック(1勝2S)

 

 左脇腹痛のエース山本由伸に代わり、王手を懸けた一戦のマウンドを託された山﨑福。明治大時代の主戦場だった神宮球場で、第2戦に続き好投を披露した。許したヒットは初回、塩見泰隆のセンター前ヒットのみ。5回無失点でゲームメークした。

 

 6回以降は得意の継投で逃げ切った。宇田川優希、平野佳寿、山﨑颯一郎、ジェイコブ・ワゲスパックがそれぞれ1イニングずつをパーフェクトピッチング。バックも3回にセンターの中川圭太が、6回裏にセカンドの安達了一が好プレーで投手陣を盛り立てた。

 

 接戦が続くシリーズ、ついにオリックスが王手をかけた。試合後、中嶋聡監督は「そこ(王手)まで来ましたけど、去年も今年もマジックなしで優勝してますので、何か分からないですね」と、油断はない。延長無制限の第8戦も控える中、第7戦で雌雄を決められるか――。

 

(文/古澤航)