サッカーカタールW杯でベスト16に終わった日本代表の森保一監督、吉田麻也主将らが7日、日本に帰国して会見に臨んだ。

 

 ノックアウトステージ1回戦目のクロアチア代表戦でPK戦の末、「新しい景色」を見られなかった日本代表。PK戦の蹴る順番に関し、挙手性を採用した森保はこう述べた。

 

「これまで我々、というか、私がやってきた中でPKはこの戦い方(挙手性)をしていたので、今回も同じ形を取ることにした。

 こうやって後々、結果を掴み取れなかったことにおいて、選手に責任を負わせてしまうのならば、私が全て決めた方が選手にとっても良かったのかなという部分もあるし、結果も違ったものになっていたのかなと思う。タラレバもあるが、自分たちもトレーニングをしてきているし、自信をもって、気持ちを込めてPKを蹴ってもらうことにした。

 蹴ってくれた選手は勇気ある決断をしてくれた。口から心臓が飛び出るほどの緊張と,プレッシャーのなか、勇気を持って日本に勝利をもたらせるために蹴ってくれた勇気をたたえたい」

 

 指揮官が述べた後に、キャプテンの吉田がこう割って入った。

「まったく同じやり方で(東京五輪の準々決勝戦の)ニュージーランドに勝っています。だから、僕はこのやり方が間違っていたなんて思わない。メディアを見ると事前に言っておいた方がいいとか、(論調が)あるけど、全部結果論。逆にニュージーランド戦の時はそんな事は一言も出なかったです。負けたからこのやり方がフォーカスされていますけども、そこに間違いがあったとは、選手側は思っていない」

 

 会見終盤、日本代表次期監督候補の質問に、田嶋幸三日本サッカー協会会長は「僕からここで(候補者の名前が)出ちゃうということはありえません」とシャットアウトした。

 

(文/大木雄貴)