サッカーカタールW杯準々決勝のクロアチア代表対ブラジル代表戦が9日(現地時間)、行われた。試合はブラジル代表のFWネイマールが延長前半アディショナルタイムに先制。ネイマールはこの得点で代表通算77ゴールを記録し、ブラジル代表OBのペレと並んだ。しかし、延長後半12分にブルーノ・ペトコビッチが得点し、クロアチアが追いついた。PK戦では先攻のクロアチアが4人成功させたのに対し、ブラジルは2人失敗。クロアチアが準決勝にコマを進めた。

 

 リバコビッチがPK止める(エデュケーションシティ スタジアム)

 クロアチア代表 1-1 ブラジル代表

       (PK戦 -2)

【得点】

[ク] ブルーノ・ペトコビッチ(117分)

[ブ] ネイマール(105+1分)

 

 均衡が破れたのは延長前半アディショナルタイムだった。ネイマールが敵陣中央でボールを持つ。味方との連続ワンツーでペナルティーエリア内に侵入し、GKをかわし右足でゴールニアサイドに蹴り込んだ。ネイマールはこの得点で同国代表通算1位(77得点)のペレと並んだ。

 

 しかし、クロアチアは諦めていなかった。ピッチ中央からMFルカ・モドリッチが左サイドのFWミスラフ・オルシッチに展開。オルシッチがグラウンダーのクロスを入れるとペナルティーエリア内中央からペトコビッチが左足を振り抜く。シュートはDFをかすめてゴール右に吸い込まれた。

 

 120分でも決着はつかずに勝負はPK戦までもつれた。先攻はクロアチア、後攻はブラジル。クロアチアは4人が順調に決めた。守ってはGKドミニク・イバコビッチがブラジル1人目のFWロドリゴの右を狙ったキックを見事セーブ。ブラジルは4人目のDFマルキーニョスが左ポストを叩き、勝負あり。クロアチアが日本代表戦に続き、2試合連続でPK戦を制した。

 

(文/大木雄貴)