サッカーカタールW杯ノックアウトステージ準々決勝のフランス代表対イングランド代表の試合が10日、行われ2対1でフランス代表がベスト4に進出した。試合は前半17分にMFオーレリアン・チュアメニのミドルシュートでフランスが先制した。後半9分にFWハリー・ケインがPKを決めてイングランドが同点に追いついた。33分にフランス代表のFWオリビル・ジルーが勝ち越し点を決めて、フランスがベスト4に進出した。

 

 グリーズマンが2アシスト(アルベイト スタジアム)

フランス代表 2-1 イングランド代表

【得点】

[フ] オーレリアン・チュアメニ(17分)、オリビル・ジルー(78分)

[イ] ハリー・ケイン(54分)

 

 前回大会優勝チーム対サッカーの母国の対戦。軍配は前回王者にあがった。

 

 前半17分、フランスは相手ペナルティーエリア手前で右サイドからMFキリアン・エムバペから右サイドのMFベンデレ、MFアントワーヌ・グリーズマンとつなぎ、エリア手前でチュアメニにボールが渡る。チュアメニはワントラップから右足を一閃すると、ボールはゴール左に突き刺さった。

 

 後半7分、フランスはイングランドに手痛いPKを献上してしまう。先制点を奪ったチュアメニがペナルティーエリア内でFWサカを倒し、VARの結果、PK。これをエースで主将のケインが左上に豪快に蹴り込み、1対1の同点に追いついた。

 

 33分、前線で攻守にわたり活躍していたジルーが大きな仕事をやってのけた。フランスは左CKのこぼれを左サイドのグリーズマンにつなぐ。グリーズマンは左足でクロスを入れるとゴール中央に待ち構えるジルーの頭にぴたりとあった。ドンピシャのヘッドは見事ゴールネットをゆらし、フランスが勝ち越した。

 

 この後、イングランドは2度目のPKを獲得したが、ケインのシュートは無情にもバーの上を通過した。イングランドはアディショナルタイムにMFジャック・グリーリッシュをトップ下に起用したが、追いつけず。王者フランスがベスト4に進出した。

 

 フランスは日本時間15日早朝4時にモロッコ代表と対戦する。

 

(文/大木雄貴)