14日(現地時間)、ピッツバーグ・パイレーツは桑田真澄投手への戦力外通告を発表した。
 これまで中継ぎとして19試合に登板し、0勝1敗。6月は「レインボール」と呼ばれる落差のあるカーブでメジャーの強打者を翻弄し、防御率2.53と好投していた桑田。しかし、7月以降は大事な場面で痛打されることが多く、首脳陣からの信頼も薄らいでいた。

 13日のジャイアンツ戦では4点ビハインド゙で迎えた7回、2番手として登板。ダメ押しの2ランを打たれるなど、1回を投げて5安打5失点、防御率は9.43にまで下落。戦力外通告が示唆されていた。

 昨年オフに巨人を退団し、長年の夢を実現させるために海を渡った桑田はマイナー契約ながらパイレーツに入団。3月のオープン戦で負った右足首じん帯の損傷から懸命なリハビリを経て復帰し、見事メジャー昇格。6月10日のヤンキース戦でメジャー初登板を果たした。

 今回戦力外通告を受け、去就について桑田は明確にしていない。現役続行か引退か――今後の動向が注目される。
◎バックナンバーはこちらから