カタールW杯3位決定戦のクロアチア代表対モロッコ代表の一戦が17日(現地時間)に行われ、2対1でクロアチアが勝利した。試合は前半7分、DFヨシュコ・グバルディオルのダイビングヘッドでクロアチアが先制した。しかし、その2分後、セットプレーからDFアクラフ・ダリが頭で押し込みモロッコが追いついた。42分、FWミスラフ・オルシッチの右足のコントロールショットでクロアチアが勝ち越した。

 

 グバルディオル、攻撃面で貢献(ハリファ)

クロアチア代表 2-1 モロッコ代表

【得点】

[ク] ヨシュコ・グバルディオル(7分)、ミスラフ・オルシッチ(42分)

[モ] アクラフ・ダリ(9分)

 

 グループFの1位(モロッコ)と2位(クロアチア)の対戦となった3位決定戦。開始早々からスコアが動くオープンな展開となった。

 

 前半7分。クロアチアが敵陣に侵入した位置でFKを獲得する。直接狙うには距離が遠すぎる位置だった。左利きのMFロヴロ・マイェルがペナルティーエリア内左サイドのFWイヴァン・ペリシッチに浮き球のパスを送る。ペリシッチはヘディングで折り返すと、これにグバルディオルがダイビングヘッドで合わせてクロアチアが先制した。

 

 クロアチア有利で試合が進むかと思われたが、アフリカの雄がすぐさま牙をむいた。9分、敵陣右サイドからのFK。MFハキム・ツィエクが左足でロングボールを供給する。クロアチアDFがヘディングでクリアーを試みるものの中途半端になりクロアチアのゴール前に。このルーズボールをモロッコのダリがヘッドで押し込みスコアを振り出しに戻した。

 

 お互いプレー強度が高く、つなぐ場面、速攻を仕掛ける場面と見ごたえがある展開の中、42分。クロアチアのオルシッチが技ありゴールを決めた。相手ゴール前で細かいパスワークを披露するが一度はモロッコDFに跳ね返される。しかし、MFマテオ・コバチッチがセカンドボールを素早く回収し、ペナルティーアーク付近のFWマルコ・ディバラへ。ディバラは左サイドのオルシッチに展開すると、この18番は右足インサイドで美しい弧を描くコントロールショットでゴールファーサイドを狙う。シュートは相手GKの右手の指先をかすめながらも、右ポストを叩きゴールネットを揺らした。ピンポイントのコースを狙ったカーブを掛けたフィニッシュでクロアチアが勝ち越しに成功した。

 

 後半に入るとビハインドのモロッコは188センチの長身FWユセフ・エンネリシの高さを活かそうと試みるがゴールには至らずタイムアップ。クロアチアがこの勝利で3位となった。今大会、アフリカの雄として快進撃を続けたモロッコは4位に終わった。

 

(文/大木雄貴)