2月23日(木・祝)、新シーズンの到来を告げる「愛媛FCキックオフフェスタ」が、今年も無事に開催され、300名を超える数のファンやサポーター、支援者たちが会場へと詰め掛けた。

 

 今年のイベント会場は、松山市大可賀にある「アイテムえひめ」内の小展示場。私とサポーター有志2名は、イベントが開始される3時間前には会場に到着。スタジアムの雰囲気を(今回の)キッオフフェスタにも醸し出すため、例年通り、オレンジ色の応援横断幕を持ち込み、会場内に設置した。初めての会場ということもあり、少々戸惑いもあったが、横断幕の搬入から30分程度でサポーターバナーの掲出を終えた。

 

 会場内に設けられるグッズ販売ブースなど、愛媛FC事務局スタッフの準備も整い、あとはお客様の入場を待つのみとなった。コロナ禍ということもあり、集客を不安視する声も聞かれたが、そんな心配をよそにイベント開始2時間前には、入場口前に愛媛FCのファン・サポーターたちが長蛇の待機列を作ってくれていた。

 

 午後1時の開場と共にイベントフロアへと雪崩れ込む来場者の方々。準備された客席(自由席)が次々と埋まっていく。

 

 午後1時50分(イベント開始10分前)。司会者の方が、私をステージ上に呼び込んでくださった。2020年のキックオフフェスタまで、太鼓やコールでのイベントの盛り上げを行ってきた私だが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、イベント自体が開催できなかったり、開催されても会場での盛り上げが許可されなかったりと、サポーターがイベントに関与したり参加する機会が少なくなっていた昨今である。

 

 しかし今回、イベントでの盛り上げを許可していただき、3年振りに盛り上げ役としてキックオフフェスタに呼んでいただけた。もちろん今回も太鼓を担いで登壇! 3年振りの登場に拍手をしてくださる方々もいてくれて嬉しいばかりである。ただ今回も屋内イベントということで、声出し応援はNGとなってしまった。ここはグッと堪えて、会場の皆さんと一緒に手拍子応援で、イベントを盛り上げることにした。

 

 イベント本番に向けての練習ということで、ファンやサポーターの皆さんと一緒に太鼓と手拍子の「愛媛FCコール」で会場全体を温めると、いよいよ2023シーズン・キックオフフェスタがスタート!

 

 始めに愛媛FCの村上忠社長が登壇。「私たちには12番目の選手たち(サポーター)が必要です。皆さんの応援で、選手達に勇気を与えてください。」と挨拶。

 

 続いて青野大介GMが登壇。クラブのフィロソフィーや目標への進捗状況などが説明された。

 

 その後、イベントは第2部へと移行した。愛媛FCレディースの選手たち30名と監督が登場し、会場からは大きな拍手が送られていた。

 

 レディースチームの徳永尊信監督は「皆さんに応援され、支えてもらっている分を、喜びや夢や感動に変えて返していかなければならない。そういう強い決意をもって今シーズンに臨みたい」と挨拶されていた。

 

 続いて、今季からレディースチームのキャプテンを務めることになった横山亜依選手が挨拶。「結果に拘りながらも、クラブ内外におけるレディースチームの価値を高める1年にしていきたいです。プロではなく、昼間に働きながらサッカーをしている私たちだからこそ皆さんに伝えられることがあると思っています。今シーズンも熱い応援、よろしくお願いします」とコメント。

 

 その後、選手紹介や楽しい催しなどが行われ第2部が終了。ステージを後にする愛媛FCレディースの選手たちへ向けて会場のファン・サポーターからは大きなコール(手拍子)が送られていた。

 

 イベントの第3部では、最初に愛媛FCトップチームの監督やチームスタッフが登壇。

 

 トップチームの石丸清隆 監督は「今年は選手全員が攻守に関わるフットボール。足を止めないサッカー、ノンストップ・フットボールを体現します。そして強い愛媛FCを皆さんに見せたいと思っています。多くのファンやサポーターの皆さんとスタジアムで会えることを楽しみにしています。今年1年、応援よろしくお願いします。」と挨拶。

 

 その後、トップチームの選手たちがステージに登場。会場からは再び大きな拍手が送られていた。登壇後、森脇良太選手と松田力選手がイベントの進行に加わり、司会者と共に選手たちの紹介やコーナーの仕切り役を行った。各コーナーとも選手の人柄やプライベートが垣間見えるようなコメントも聞かれ、ファンやサポーターにとっても興味深く楽しいひと時となった。

 

 イベントが進む中、お楽しみ抽選会などが行われ、いよいよキックオフフェスタも終盤に突入。

 

 023シーズンのキャプテンが発表された。今季のキャプテンは、何と4名(副キャプテンは設けないとのこと)! チームとしては初めての試みである。

・GK徳重健太選手

・DF小川大空選手

・MF菊地俊介選手(この日のイベントは欠席。)

・FW松田力選手

 以上の4名が、2023シーズンのキャプテンを務めることになった。

 

徳重選手は「このチームが目標を達成出来るように自分が出来ることをやっていきたいと思います」小川選手は「しっかり覚悟を持って目標を達成出来るように頑張りたいと思いますので応援よろしくお願いします」松田選手は「J2へ戻るためにチーム一丸となって開幕戦から3連勝できるように頑張っていきたいと思います。1年間よろしくお願いします」とそれぞれ、意気込みを語った。

 

 続いて今季のポジティブエナジャイザーを務める深澤佑太選手と佐藤諒選手の両名が紹介された。「チームが目標を達成できるように全員にポジティブな声掛けをやっていきたいと思います。応援よろしくお願いします」と深澤選手。佐藤選手は「(今年のポジティブエナジャイザーには)森脇という、うるさい人がいなくなったので、佑太くんと一緒に頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします」とコメントしていた。

 

 最後はポジティブエナジャイザーの深澤選手が2発のギャグを披露し、笑顔のまま全イベントが終了。

 

 ステージを後にする愛媛FCトップチームの選手達へ向けて、会場のファン・サポーターからは気持ちのこもった熱い愛媛FCコール(手拍子)が送られていた。

 

 いよいよ開幕を迎えた2023シーズン。新スローガンである「己超(おのれごえ)」の下、

選手やスタッフ、ファン・サポーター、そして支援者が一丸となって、過去の自分を超える成果を生み出し、何としてもJ2復帰を成し遂げたいものである。

 

<松本 晋司(まつもと しんじ)プロフィール>

1967年5月14日、愛媛県松山市出身。愛媛FCサポーターズクラブ「Laranja Torcida(ラランジャ・トルシーダ)」代表。2000年2月6日発足の初代愛媛FCサポーター組織創設メンバーであり、愛媛FCサポーターズクラブ「ARANCINO(アランチーノ)」元代表。愛媛FC協賛スポンサー企業役員。南宇和高校サッカー部や愛媛FCユースチームの全国区での活躍から石橋智之総監督の志に共感し、愛媛FCが、四国リーグに参戦していた時期より応援・支援活動を始める。


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