トヨタ、2戦連続完封で初優勝 〜JD.LEAGUE〜
19日、女子ソフトボールの『ニトリJD.
下山、ダイヤモンドシリーズ2戦連発(朝霞中央公園)
トヨタレッドテリアーズ
2=1000001
0=0000000
ビックカメラ高崎ビークイーン
勝利投手 ファライモ(1勝)
敗戦投手 濱村(1敗)
本塁打 (ト)原田1号ソロ、下山2号ソロ
日本リーグ時代を含め4連覇中の女王ビックカメラ高崎を止めたの は、08年からの15年間優勝を分け合ってきたトヨタだった。

試合はいきなり初回に動いた。トヨタの3番・ 原田が2者連続でフルカウントとなりながらも三振を奪っていた濱 村のチェンジアップを打ち返した。「(1-2と)追い込まれたが我慢して振り抜いた」という 打球はレフトフェンスを越えるホームラン。 今季トヨタに加入した新戦力が先制パンチを見舞った。

2回以降は投手戦。濱村は3回に1死一、二塁のピンチで鎌田優希をセカンドゴロゲッツーに切って取り、スコアボードにゼロを並べた。5回1失点とゲームをつくる。ファライモは2回、4回と先頭打者にツーベースを浴びたが、後続にヒットを打たせずゼロで凌いだ。

後藤は6回裏、2死から工藤にヒットを打たれたものの、続く内藤はサードゴロに抑えた。7回表には下山の2試合連続アーチが飛び出し、2点のリードに。最終回のマウンドに上がった後藤は藤田倭、藤本麗、我妻という日本代表に名を連ねる3人をセンターフライ、ピッチャーゴロ、レフトフライに仕留めた。

今季はレギュラーシーズン24勝5敗で西地区を制した。「1試合1試合成長してきた」と下山。総得点はリーグ最多、総失点はリーグ最少と攻守に隙がなかった。エースの後藤は14勝1敗、防御率0.83。三輪さくらも8勝2敗、防御率1.06と続いた。今季を無失点で終えたファライモを含め投手陣は盤石。鎌田、石川の二遊間を軸に堅い守備も光った。ダイヤモンドシリーズでは豊田自動織機戦(3-0)に続き、ビックカメラ高崎にも完封勝利を収めた。

(文・写真/杉浦泰介)
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- (堅い守備でチームを支えたショートの石川)
- (好守に盤石な体制で5年ぶりの優勝を手にした)
- (多くの応援団が詰め掛け、三塁側を赤く染めた)