IBLJは23日、広島東洋カープがドミニカ共和国で運営しているカープドミニカアカデミー所属の2選手が高知ファイティングドッグスに入団すると発表した。期間は今季終了時まで。NPB球団が傘下の所属選手を四国アイランドリーグに派遣するのは初めての試みとなる。

 入団するのはソリアーノとパチェコの2投手。ソリアーノはMAX143キロの直球とカープ、チェンジアップを操る188センチの長身サウスポーだ。パチェコは21歳と若く、直球に加えて、スライダーとチェンジアップを投げる。

 ドミニカカープアカデミーは外国人選手の育成を目的に90年に創設され、95年にはチェコが第1号として支配下選手登録されて15勝8敗、防御率2.74の好成績を残した。
 また昨シーズン、メジャーリーグで40本塁打40盗塁をマークしたアルフォンソ・ソリアーノ(カブス)もアカデミー出身選手。カープでは目だった成績を残していないが、ヤンキースに移籍後、才能が花開いた。

 将来のNPB、MLBで活躍するスターの育成を目的とするリーグにとって、外国人選手の受け入れは悪いことではない。1年間、実戦経験を積ませる中で2投手が成長すれば、リーグとしての価値はあがる。米国の独立リーグのように、日本でのプレーを夢見てさまざまな国籍の野球人が集まる場になれば注目度も高まるだろう。

 今回の2投手の獲得は投手登録が7名と少ない高知にとっても大きい補強だ。果たして同名のソリアーノのようなMLBのビッグスターが四国から生まれるのか? その実力はまだベールに包まれているが、ソリアーノ、パチェコのドミニカパワーが四国に旋風を巻き起こすかもしれない。

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