TOYO TIRES CUP 2024・日本代表対タイ代表戦が1日、国立競技場で行われ、5対0で日本がタイに快勝した。前半はスコアレスだったものの後半に試合が一気に動いた。MF田中碧(デュッセルドルフ)、MF中村敬斗(ランス)、MF南野拓実(モナコ)らが得点した。この試合後、今月14日からカタールで始まるアジアカップに臨むメンバー26人が発表された。タイ戦でスタメン出場をしていたMF奥抜侃志(ニュルンベルク)、MF伊藤涼太郎(シントトロイデン)らが選外となり、MF三笘薫(ブライトン)、MF遠藤航(リバプール)らが代表復帰した。

 

 堂安ら主力が流れを変える働き(国立)

日本代表 5-0タイ代表

【得点】

[日本] 田中碧(51分)、中村敬人(72分)、オウンゴール(74分)、川村拓夢(82分)、南野拓実(90+1分)

 

 日本代表史上初の“元日試合”の相手はタイ代表。この試合は14日からカタールで始まるアジアカップのメンバー選考の意味合いが強かった。そのため、MF奥抜侃志(ニュルンベルク)、MF伊藤涼太郎(シントトロイデン)ら新戦力がスタートからピッチに立った。

 

 前半、日本は流れに乗り切れなかった。厳しい言い方になるが、奥抜は得意のドリブルでアピールをしたいという熱い気持ちが裏目に出てしまい、ボールを持ちすぎて攻撃のブレーキになっていた。伊藤は周囲との連係不足により持ち味である鋭いスルーパスは鳴りを潜めた。

 

 後半の頭から森保一監督は動いた。伊藤に変え、MF堂安律(フライブルク)をトップ下で起用した。左サイドは奥抜に変え、中村をピッチに送り込んだ。

 

 後半6分、堂安が左サイドから右に大きくサイドチェンジ。ボールを受けたMF伊東純也(ランス)が中央に折り返し、そのこぼれ球を田中が押し込み、日本が先制した。

 

 27分、中村が左サイドでタメを作り、攻め上がってきたMF佐野海舟をつかう。佐野の折り返しを南野が合わせるが、こぼれたところに中村が詰め込んで日本がリードを2点に広げた。その2分後、堂安が蹴った左CKから相手のオウンゴールを誘い、3点差となった。

 

 37分にはMF川村拓夢(サンフレッチェ広島)がヘディングでうれしい 代表初ゴール。33分に交代出場していたため、デビューからわずか4分でのゴールは日本代表史上最速のおまけつきとなった。後半アディショナルタイムには南野が堂安とのワンツーで抜け出し、締めくくった。

 

 この試合後、14日から始まるアジアカップ(開催地はカタール)のメンバー26名が発表された。日本はベトナム(14日)、イラク(19日)、インドネシア(24日)と同組のグループD。

 

◆アジアカップメンバー◆

GK

前川黛也(ヴィッセル神戸)

鈴木彩艶(シントトロイデン)

野澤大志ブランドン(FC東京)

 

DF

谷口彰悟(アルラーヤン)

板倉滉(ボルシアMG)

渡辺剛(ヘント)

中山雄太(ハダースフィールド)

町田浩樹(ロイヤル・ユニオン・サンジロワーズ)

毎熊晟矢(セレッソ大阪)

冨安健洋(アーセナル)

伊藤洋輝(シュツットガルト)

菅原由勢(AZ)

 

MF/FW

遠藤航(リバプール)

伊東純也(スタッド・ランス)

浅野拓磨(ボーフム)

南野拓実(モナコ)

守田英正(スポルティング)

三笘薫(ブライトン)

前田大然(セルティック)

旗手怜央(セルティック)

堂安律(フライブルク)

上田綺世(フェイエノールト)

中村敬斗(スタッド・ランス)

佐野海舟(鹿島アントラーズ)

久保建英(ソシエダ)

細谷真大(柏レイソル)