試合後の記者会見で、相馬朋和監督は試合をこう振り返った。
「雷での中断もあり、雪も降る中、本当に明治さんの厳しいプレッシャーを受けました。ただ学生たちがやってきたことを信じ、1秒1秒積み重ねていく姿を誇らしく、頼もしく、うれしく見させてもらいました。本当に江良キャプテンが率いたこのチームを素晴らしいチームだな、と。結果として優勝することができ、何よりうれしく思っています」
 江良も「チーム全体で『どんなことがあっても揺るがず自分たちのラグビーをし続けよう』と言い続けてきた。それができたかなと思います」と胸を張った。
 
 この日のスターティングメンバーは10人が4年生。来季は江良、高本、FL奥井章仁といった下級生から試合に出ていた主力が卒業する。1年時からレギュラーとして出続けている青木らが今まで以上に、チームを引っ張る存在にならないといけないだろう。「キャプテンを優勝させて送り出すことができ、ホッとしました。来季は颯君とかがいない中、頑張らないといけない」と青木は気を引き締めた。
 
(文・写真/杉浦泰介)