2月12日(月・祝)、新シーズンの到来を告げる「愛媛FCキックオフフェスタ」が今年も開催され、500名を超える数のファンやサポーター、支援者達が会場へと詰め掛けた。

 

 今回の開場は松前総合文化センター広域学習ホール(伊予郡松前町)。昨年の会場よりも2倍以上の人数が収容可能な大きなホールである。

 

 昨今、J3リーグ優勝等の影響で、チームや選手達の人気も爆上がり中の愛媛FC。なのでイベント参加希望者倍増への対応が図られたと思われる。実際、当日のイベント開始1時間前には、会場建物の周りに入場を待つファンやサポーター達の長蛇の列が出来上がっており、開場後には用意された座席がほぼ埋まり満席の状態となっていた。

 

 私は今回も年季の入った(25年前に購入し、使い続けている)太鼓を会場へと持ち込み、来場されたサポーターやファンの皆さんと一緒に「愛媛FCコール(基本コール)」で選手達へエールを送らせて頂くことになった。

 

 昨年は屋内空間ということもあり、新型コロナウイルス感染予防の観点から、声は出せず太鼓と手拍子だけのコールであったが、今年は「声出しがOK!」ということになり、会場全体での全力コールが可能となった。ということで、私も昨年以上に気合を入れてイベントを盛り上げていきたいと思う。

 

 時刻は午後2時30分を回り、愛媛FC・村上忠社長の挨拶で(キックオフフェスタ)イベントがスタート。

 

 イベント第1部には愛媛FCレディースチームの選手達と監督が登場。ホール内のステージ上に登壇した。

 

 最初に望月隆司監督が挨拶され、「なでしこリーグにはJリーグとは、また違った楽しさがあります。今シーズン、愛媛FCのエンブレムを着けて、最後の1分、1秒まで必死で選手と共に戦っていきます。サポーターの皆さんも是非、会場へ足を運んで頂いて共に戦ってくれたら嬉しいです。今シーズンは宜しくお願いします。」と語っていた。

 

 望月さんは、昨年末に愛媛へやって来た新監督である。若い選手の育成と共にリーグ戦では上位進出を目指してもらいたい。 続いて2024シーズンのキャプテンFW横山亜依選手、

副キャプテンDF筬島彩佳選手、副キャプテンGK濱田百華選手が紹介される。

 

 代表して横山選手が挨拶。

「今シーズン新たに5名の選手が加わり、望月監督の下、ここまで良い雰囲気でトレーニングを積み重ねられていると思います。私はこの仲間と共に優勝したいと本気で思っています。まだまだ課題ばかりで難しい目標であると分かっています。私を含め個人としてもチームとしても一回りも二回りも、それ以上に成長しなければなりません。それでも、この仲間となら絶対に出来ると信じています。ピッチに於いても、それ以外の部分でも、沢山の人から愛されるチームに出来るように頑張りますので、今シーズンもトップチームと同様、レディースチームの応援も宜しくお願いします。」と心に秘めた思いも語っていた。

 

 その後、愛媛FCレディースの選手達を覚えてもらうための選手が他選手を紹介する面白いコーナー等が展開される。

 

 楽しい時間も過ぎ去り、最後は濱田選手主導による「3・2・1・あつおー!」コールでイベント第1部を締め括った。その後、選手達が改めて整列する中、私が音頭を取り、サポーター&ファンによる「エヒーメ・エフシー!」コールでレディースチームへエールを送らせて頂いた。

 

 イベント第2部では、最初にトップチームの監督・コーチ陣がステージへと登壇。

 

 最初に石丸清隆監督が紹介され、「(現在)選手達と共に良い意味で緊張感を持ってトレーニングに励めています。僕自身も(J2リーグでの戦いを)楽しみにしています。(2月12日時点)開幕まで2週間を切りました。開幕戦が全てではないのですが、出来る限りのことを今、準備を進めています。そして昨年以上のアグレッシブなサッカーを展開したいと思っています。(J2リーグは)厳しい戦いになるとは思いますが、全員で全力で最後まで戦うことを約束します。そして愛媛FCファミリーの皆さんとひとつでも多くの喜びを共有出来るようにやっていきたいと思います。是非、ニンスタに足を運んで頂いて熱い応援を宜しくお願い致します」と挨拶。

 

 監督・コーチ陣の挨拶が終わる中、イベントは進み、トップチームの選手30名がステージへと登壇。

 

 その後、司会者とDF森脇良太選手が進行を務め、個性豊かな選手達を紹介がてら、選手個々を少しいじるようなコーナーが展開され、終始笑いが絶えない楽しいひと時となった。

 

 第2部の最後には2024シーズンのキャプテン・副キャプテンが発表された。

 

 今季の副キャプテンは2名。MF曽根田穣選手とMF深澤佑太選手。

 

 曽根田選手は「愛媛FCというクラブは選手・スタッフだけではなく、サポーターの皆さん、スポンサーの皆さん含めて愛媛FCというクラブだと思いますので、その一体感をJ2リーグでも最大限発揮して、今シーズンJ2で暴れましょう! 一年間、宜しくお願いします。」と意気込みを語った。

 

 深澤選手は「このJ2リーグを勝ち抜くのは選手や現場のスタッフだけではなくて、サポーターの皆さん、スポンサーの皆さん等、愛媛FCファミリー皆さんの力が必要になってくると思います。そのためにも皆で力を合わせて最高のシーズンに出来るように、去年のあの感動を、もう一度全員で味わえるように頑張りましょう! 宜しくお願いします」と力強くコメント。

 

 2024シーズンのキャプテンは、DF小川大空選手。小川選手は「昨シーズンはキャプテンが4人体制でしたが、今年は僕ひとりということで、より責任感を持って戦いたいと思っています。僕は強化指定選手時代を合わせて、今年で愛媛4年目になるのですが、悔しい思いも経験しましたし、もう、あの悔しい思いをしたくはないということを、ここにいる選手達は全員が思っていることですし、昨年経験した喜びというものを、もう一度皆さんと味わえるように、日々の練習から力を抜かずに100%で頑張っていきたいと思いますので、今シーズンも応援宜しくお願いします」と熱い思いを語っていた。

 

 そしてイベントの最後には、森脇選手による恒例の締めがおこなわれた。「愛媛FCが今シーズン、J2の舞台で躍動出来るように、そしてJ2で旋風を捲き起こせるように最後締めで皆さん、エネルギーを注入して頂きたいと思っています。宜しくお願いします。(会場全体による手拍子)パンパパ・パン・パン・パンパン!」

 

 その後、拍手が送られる中、ステージ上に整列した選手達へ向けて、再び太鼓の音と共にサポーター&ファンによる「エヒーメ・エフシー!」コールが送られ、キックオフフェスタが終了した。

 

 ついにスタートする2024シーズン。昨年とは段違いのレベルの高さが予想される

上位カテゴリーでの戦いとなる愛媛FC。

 

 今シーズンのスローガン「己道(おのれどう)」の下、チームとしても選手個々としても、

各々の進む道を極めていく一年にして頂きたい。

 

 

<松本 晋司(まつもと しんじ)プロフィール>

1967年5月14日、愛媛県松山市出身。愛媛FCサポーターズクラブ「Laranja Torcida(ラランジャ・トルシーダ)」代表。2000年2月6日発足の初代愛媛FCサポーター組織創設メンバーであり、愛媛FCサポーターズクラブ「ARANCINO(アランチーノ)」元代表。愛媛FC協賛スポンサー企業役員。南宇和高校サッカー部や愛媛FCユースチームの全国区での活躍から石橋智之総監督の志に共感し、愛媛FCが、四国リーグに参戦していた時期より応援・支援活動を始める。


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