ビーチバレーで北京五輪を目指す佐伯美香選手による「子育て日記」。2000年のシドニーオリンピックでは４位入賞、その後結婚・出産を経て、現役復帰したママさんプレーヤー・佐伯選手が、ミセスとしての競技生活、家庭のことや子育てのこと、さまざまな問題やその解決法等々、その時々に体験したこと、感じたことをお届けします。（不定期連載。今回はVol.15）
（写真：９月に行われたビーチバレーのJBVツアー第４戦での佐伯選手）「オリンピックイヤーがスタート。運を自分のものに！」
〜ママさんビーチバレー選手、佐伯美香の「子育て日記」 vol.15〜 2008年。オリンピックの年を迎え、いよいよ来たなという気持ちと同時に、楽しみや不安等、いろいろな思いが入り混じった心境であります。
去年以上の物を作るために、冬場には新たなことに挑戦し、模索してきました。まだ完成度が低い状態ではありますが、これからさらに練習で積み重ね、自分のものにできれば、より去年より良いチームができると信じています。
今シーズンの初戦となった３月下旬のオーストラリアオープンは25位という結果でした。まだ自分のものになっていない状態が、結果に現れてしまいました。技術、精神面での不安定さが試合に出てしまったと思います。
冬場からやってきたことを継続しながらより精度を高め、またそれにプラスしたものを次戦までに習得し、結果も追求しながら、世界で通用するチームを作っていきたいと思います。
息子の健太は４月８日、無事小学校の入学式を迎えました。子供の成長は本当に早いもんだなあと思いながら、健太の緊張した姿を目に焼き付けてきました。
いつのまにか物事のいろんなことが理解できるようになり、ママがバレーをしていること、試合に勝った、負けた、勝つ為にはトレーニングが必要だということが、理解できる年齢になりました。
今まで子供に母親らしいことがしてやれなかった代わりに、「観せてやりたい」「いろんなことを伝えたい」オリンピックの舞台を、８月に迎えます。
いろんなことが理解できるようになった健太の年齢で今年オリンピックを迎えられる私は、運があると思います。
この運を自分のものにして、これからも今の自分に満足せず、努力し、必ずや夢を掴んでいきたいと思います。
さて、今回は読者の方から質問をいただきましたので、お答えしたいと思います。
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質問： 出産後、一線で活躍できるような体に戻すまで大変ではなかったですか？ どのように体重を落としたのか教えてください。
まず、妊娠前に5キロ、妊娠中に15キロ太った私でしたが、子供を出産して、1週間で15キロ減りました。恐らく出産して1週間の入院中に病院での食事のみの生活をしていたからだと思います。しかしながらそれからの5キロはなかなか難しく、食事、運動での対処が必要でした。食事では夜は炭水化物を少なめにしました。運動は有酸素プラス筋トレですね。「継続は力なり」です。続けられるものを無理なくすることでしょう。
人それぞれ生活環境が違いますので、人それぞれにあった方法を見つけることが大切だと思います。家事、育児で運動する時間がないという方もいらっしゃると思います。
私は子供をおもり代わりにして、抱っこしながらスクワットしてみたり、腕のトレーニングをしたりしていました（笑）。
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質問： ママさんアスリート佐伯さんお薦めの「育児の腰痛肩こり対処法」があれば教えてください。 私も子供を出産してから腰痛が出ました。妊娠、出産での骨盤の歪み、筋肉の衰えでの発症です。ですので、今後出産をする人は、妊娠中お腹が大きいときの姿勢を気をつけて欲しいのと、出産後しっかり骨盤体操をして、出産前の正常な骨盤の位置に戻すということが大切だと思います。
先ず普段の生活の時から正しい姿勢でいるということが大事だと思います。よく動かす、まわしたり、ストレッチしたりして、同じ姿勢で長時間固定しないことですね。
今色々なところで骨盤体操が紹介されていると思いますが、正しい骨盤の位置に戻すということが大事だと思います。私は骨盤ベルトで骨盤を絞め、腰を回す、前後するなどの体操、同じような動きをバランスボールの上で行なったりします。
それから体幹を鍛える必要があるでしょう。骨盤を正常な位置にできたら、その姿勢を保てる体幹を鍛えます。腹筋、背筋です。それぞれの強度にあった、トレーニングを継続することが大切です。
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