(写真:大会連覇を果たし、EASLとの2冠達成した千葉J)

 16 日、「第 99回天皇杯全日本バスケットボール選手権大会」決勝がさいたまスーパーアリーナで行われ、千葉ジェッツふなばしが琉球ゴールデンキングスを117-69 で破り、2大会連続5回目の優勝を果たした。大会ベスト5は富樫勇樹、ジョン・ムーニー、クリストファー・スミス(いずれも千葉J)、岸本隆一(琉球)、比江島慎(宇都宮ブレックス)。MVPには富樫が輝いた。

 

◇決勝(さいたまスーパーアリーナ)

 スミス、両軍最多の26得点

琉球ゴールデンキングス 69-117 千葉ジェッツふなばし

【第1Q】21-25【第2Q】11-23【第3Q】17-37【第4Q】20-32

 

 6日前に東アジアスーパーリーグ(EASL)を制したばかりの千葉Jが天皇杯を制した。

「日程的にEASLも含めてスケジュール的にはタフですけど、やっぱり試合勘も含め、優勝して帰ってこれたので、その勢いがすごく大きかった」と富樫。序盤からシュートが高確率で入った。
 
 昨季の決勝、そしてB.LEAGUEチャンピオンシップ(CS)ファイナルとも同一カードとなった試合、千葉Jは富樫、原修太、スミス、アイラ・ブラウン、ムーニー、琉球は岸本、小野寺祥太、ヴィック・ロー、アレン・ダーラム、アレックス・カークのスターディングラインアップでティップオフした。
 
 第1クォーター(Q)、チームを勢い付けたのは原だ。スリーポイント2本を含む両軍最多の8得点。鋭いドライブからバスケットカウント(フリースローは失敗)を奪った際には雄叫びを上げた。
「試合前、“琉球優位”と、(情報が)流れてきた。プラス琉球が強いのもわかってますし、去年(CSで)負けている。いろいろな要素があり、本当に負けたくない、と勇樹ともよく話していた。それが自然とガッツポーズに出たのかなとは思います」
 
 第1Qを25-21で終えると第2Qに入っても順調にスコア続け、48-32でハーフタイムを迎えた。勢いに乗る千葉Jは後半に入ると、ベンチメンバーにも当たりが出始める。小川麻斗、金近廉のスリーが面白いように決まる。終わってみれば117-69 。48点差の大勝だった。チームスタッツを見ると、ターンオーバーはわずかに3回。スリーの成功21本、成功率56.8%と外角シュートで琉球を圧倒した。
 
(文・写真/杉浦泰介)