WEリーグ第18節・大宮アルディージャVENTUS(5位)対三菱重工浦和レッズレディース(首位)の一戦が18日、NACK5スタジアムで行なわれ、浦和Lが4対0で勝利した。WEリーグ新記録となる9試合連続ゴールがかかった浦和LのFW清家貴子は、前半24分に得点し、自身の持つ連続得点記録を更新した。

 

 塩越、絶妙パスで清家弾お膳立て(NACK5スタジアム)

大宮V 0-4 浦和L

【得点】

[浦] 伊藤美紀(2分)、島田芽依(10分、14分)、清家貴子(24分)

 

 開始早々2分だった。浦和L、敵陣右サイドからのスローイン。MF塩越柚歩が収め、グラウンダーのクロスを供給すると、ニアサイドでFW島田芽依が右足アウトでトラップしながらDFをかわすし、ファーサイドへラストパス。このボールを走り込んだMF伊藤美紀がゴールに押し込み、浦和Lが先制した。

 

 10分にはトップ下の塩越が中央から右サイドへ展開しようとしたパスが相手DFに当たり、ゴール前にポジションを取る島田の足元へ。島田はペナルティーエリア線上右サイドから思い切り右足一線。シュートはGKの右手をかすめ、ゴール左に突き刺さった。この4分後、島田は相手DFラインの裏を取る。飛び出したGKをあざ笑うように華麗なループシュートを決めた。

 

 3点リードで迎えた24分。ついに清家がゴールネットを揺らした。塩越からゴール前右サイドにスルーパスが送られた。清家は相手DF鮫島彩を振り切るため、右足インサイドでわざとゴールから遠ざかるようにトラップ。その後、ゴールを見ず、振り向きざまに右足を振り抜くとシュートはニアサイドを射止めた。清家はリーグ戦9試合連続ゴール。自身がもつ連続得点記録を更新した。清家は今季リーグ戦14得点と得点ランキングトップを独走中だ(2位はサンフレッチェ広島レジーナ・上野真実の7得点)。

 

 後半は両チームとの得点はなくスコアはこのまま4対0で試合終了の笛が鳴った。試合後、清家はこう語った。

「いいかたちで決められたので嬉しかったのが一番。1個前のシーンで鮫島選手にカットされてしまったので、ターンしたのがよかった」。記録更新に次節も期待がかかるが、「次……、なんかもう、プレッシャーなんで(笑)。あんま考えないようにしています(笑)」と締めくくった。

 

 浦和Lの右サイドハーフは次節も記録を伸ばせるか。周囲のサポート、アシストも重要になってくる。

 

(文/大木雄貴)