21日、日本バドミントン協会がパリオリンピック日本代表内定選手を発表した。全5種目に2021年の東京オリンピックより2人(男子ダブルス1組)少ない12人を派遣し、男女シングルス、女子ダブルスは最大の2枠をキープした。今回のメンバーはダブルスを含む7人が初出場。女子シングルスの山口茜(再春館製薬所)は3大会連続3回目のオリンピック代表入りとなった。東京オリンピックで銅メダルを獲得したミックスダブルスの渡辺勇大&東野有紗組(BIPROGY)は、今回の代表で唯一、2大会連続のメダル獲得がかかる。

 

 指揮官として5度目のオリンピックを迎えるパク・ジュボンHC。ロンドン大会で女子ダブルス銀メダルを皮切りに3大会連続でメダルを獲得している。

「7人の選手が初めて、4人が2回目、1人が3回目のオリンピック。レースが終わって12人のオリンピックランキングは3、4、5、6、9、11位です。オリンピック前の試合がシンガポール、インドネシア。この大きな大会でいい結果を得て、世界ランキングを上げればオリンピックで上位シードを獲得できる。オリンピックで優位に試合できるように、これから2カ月準備して東京オリンピックのリベンジができるよう頑張ります」

 

 東京大会は13人中10人がオリンピック初出場だったものの、シングルス4人、ダブルス5組のほとんどがBWF(世界バドミントン連盟)世界ランキング5位以内。オリンピックレースで1位にいた者もあり、全種目でメダルの期待があった。しかし結果はミックスダブルスの渡辺&東野組の銅メダルのみ。パクHCが「リベンジ」と口にするほど、悔しい結果に終わったということだろう。

 

「リベンジ」の想いを口にするのは、東京大会、日本勢で唯一表彰台に上がった渡辺&東野組もである。「2回目のオリンピックで前回の記録を上回り、金メダルを獲得できるように頑張っていきたい」と渡辺。東野は「東京オリンピックでは悔しい結果に終わったので、パリオリンピックでは楽しんで自分たちらしいプレーができるように頑張っていきたい」と意気込んだ。

 

 渡辺は前回、遠藤大由とのペアで男子ダブルスにも出場した。大会後に混合ダブルス一本に絞った。

「(東野)先輩との会話が増えましたし、ミックスダブルスの練習時間も倍になった。プラスなことばかり。でも2種目やっていたからこそ成長できた分もある。(東京五輪までは)遠藤さんがいて、プレーヤーとして一緒に戦い、3人で獲ったメダルだと思っています。今回は遠藤さんが引退されてコーチになった。違うかたちでまた3人で挑むパリ五輪になる。3人で金メダルを目指したい」

 

 3大会連続出場となる山口は「パリオリンピックでは笑って終われるようにベストを尽くしたい」と言う。リオデジャネイロ、東京はいずれも準々決勝敗退。「何も考えていなかった」と無心で駆け抜けリオデジャネイロ、「楽しみたいけど、頑張らなきゃと思っていた」という東京。パリの舞台は「自分自身が楽しみたい。自分のために頑張りたいし、期待にも応えたい」と想いを述べた。

 

【パリオリンピック日本代表内定選手】

 

男子シングルス 奈良岡功大(NTT東日本) 初

        西本拳太(ジェイテクト) 初

女子シングルス 山口茜(再春館製薬所) 3大会連続3回目

        大堀彩(トナミ運輸) 初

男子ダブルス  保木卓朗&小林優吾組(トナミ運輸) 初

女子ダブルス  志田千陽&松山奈未組(再春館製薬所) 初

        永原和可那&松本麻佑組(北都銀行) 2大会連続2回目

混合ダブルス  渡辺勇大&東野有紗組(BIPROGY) 2大会連続2回目

 

※数字は五輪出場歴

 

(文・写真/杉浦泰介)