宇都宮・ニュービル、移籍1年目でMVP ~B.LEAGUE AWARD SHOW2023-24~

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 31日、男子プロバスケットボールリーグ「B.LEAGUE」の年間表彰式「B.LEAGUE AWARD SHOW2023-24」が都内で行われた。レギュラーシーズン最優秀選手賞(MVP)が発表され、宇都宮ブレックスの東地区優勝に貢献したD.J・ニュービルが輝いた。ベストファイブはニュービルのほか、富樫勇樹(千葉ジェッツ)、河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ)、比江島慎(宇都宮ブレックス)の過去のMVP受賞者3人と、ペリン・ビュフォード(島根スサノオマジック)が選ばれた。8季連続8度目のベストファイブとなった富樫は、天皇杯とEASLの2冠、日本代表での活躍を評価され、「ココロ、たぎる。賞」も受賞した。

 

 

 MVPにはレギュラーシーズンで一番勝ち星の多かった宇都宮からニュービルが輝いた。大阪エヴェッサから加入した今季全60試合に出場し、1試合平均16.3得点、4.7アシスト、4.9リバウンド、1.3スティールでチームを牽引。「個人ではなくチーム全体で勝ち取った賞」と喜んだ。

 

 誰もが認める実力で、文句なしの授賞だろう。各チームのHC・選手、メディアによる投票で1182ポイントを獲得し、2位のビュフォードとは400ポイント近い差を付けた。表彰式で流れたVTRでもベストディフェンダー賞を受賞した馬場雄大(長崎ヴェルカ)が「唯一止められないと思うことがあった選手」と言い、「全ジャンルでトップクラス。一番守りづらい」と評した。同賞に3度受賞し、21-22シーズンMVPの藤井祐眞(川崎ブレイブサンダース)も「エースとして仕事をし、本当に苦しめられた。大事なところで決め切る力があり、何でもできる」と対戦相手としての印象を語った。

 

 称賛の声はチームメイトからも。表彰式では田臥勇太がVTR出演し、「得点能力が非常に優れている。ディフェンスに対してのマインド、プライドをすごく持っている。毎試合コンスタントに活躍していた。印象に残る活躍をし続け、今季インパクトが大きかった」と活躍を振り返った。表彰式後の囲み取材に対応した比江島慎にも聞いた。

「全てが一級品。彼が大阪にいる時から、スキルが高くて止めづらい選手と思っていた。そこはブレックスに来ようが関係ない。アシストも仲間を信頼してくれている。チームメイトになって彼のディフェンスのメンタリティの高さを改めて知った」

 

 主な受賞者は次の通り。

 

【MVP】

D.J・ニュービル(宇都宮ブレックス) 初

 

【レギュラーシーズンベストファイブ】

比江島慎(宇都宮ブレックス) 6季ぶり3度目

D.J・ニュービル(宇都宮ブレックス) 初

富樫勇樹(千葉ジェッツ) 8季連続8度目

河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ) 2季連続2度目

ペリン・ビュフォード(島根スサノオマジック) 2季連続2度目

 

【ベストディフェンダー賞】

馬場雄大(長崎ヴェルカ) 初

 

【ベスト6thマン賞】

ケリー・ブラックシアー・ジュニア(広島ドラゴンフライズ) 初

 

【最優秀新人賞】

金近廉(千葉ジェッツ)

 

 

【最優秀HC賞】

カイル・ミリング(広島ドラゴンフライズ) 初

 

【最優秀審判賞】

加藤誉樹 8季連続8度目

 

【得点王】

ペリン・ビュフォード(島根スサノオマジック) 22.6点 2季連続2度目

【アシスト王】

河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ) 8.1アシスト 2季連続2度目

【リバウンド王】

ジョン・ムーニー(千葉ジェッツ) 12.0リバウンド 初

【スティール王】

コー・フリッピン(群馬クレインサンダース) 1.9スティール 初

【ブロック王】

ジョシュ・ホーキンソン(サンロッカーズ渋谷) 1.3ブロック 初

【ベスト3P成功率賞】

比江島慎(宇都宮ブレックス) 44.0% 初

【ベストフリースロー成功率賞】

平尾充庸(茨城ロボッツ) 91.1% 2季連続2度目

 

【ベストタフショット賞】

ベンドラメ礼生(サンロッカーズ渋谷) ※2023年11月12日の横浜ビー・コルセアーズ戦(東京・青山学院記念館)

 

【MIP】

川真田紘也(滋賀レイクス) 初

 

(文/杉浦泰介、写真/©B.LEAGUE)

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